FRK「ひとり住まい」の持ち家ニーズ調査/課題は50平方㍍未満需要の掘起し

不動産流通経営協会(FRK、榊真二理事長)は1月30日、「『ひとり住まい』の持ち家ニーズ調査」(首都圏・関西圏・中部圏)」をまとめた。三大都市圏に住む25歳以上64歳以下の男女を対象に調べたところ、ひとり住まいのために住宅を購入するニーズが一定割合(住宅検討者の21.3%)存在することが確認できたとした。

同調査によると、ひとり住まいを念頭に住宅を購入する人は、購入者全体の10.8%に過ぎず、50平方㍍未満の住宅を購入した人では3.2%と市場全体から見ればマイノリティー。一方、検討時点では、検討者の44%が50平方㍍未満を選択肢に入れ、実際の購入時に50平方㍍未満を選択するのは購入者のうち29.9%という調査結果だった。この結果を受けて潜在的なコンパク住宅のニーズに対して市場に蓄積が不足していることがわかった。

ただ、50平方㍍未満の物件は、住宅ローン控除制度の対象外であるため検討しなかったり、対象外であることを知って50平方㍍以上に検討物件を変更したケースが見られ、ローン控除制度の面積要件が住宅購入者の判断に影響を与えているといい、「コンパクトマンションなどの需要を拾い上げるには、税制面でサポートのない物件への対応が今後の課題だ」としている。

50平方㍍未満でくくった場合、男女による違いが顕著に表れた。男性は比較的若い層が多く、女性は男性に比べて年齢が高い。調査によると、50平方㍍未満の住宅を購入する人は、男性が35~44歳(46.1%)と45~54歳(29.9%)で7割を超えており、女性では35~44歳(37.6%)と45~54歳(27.1%)がボリュームゾーンとなっている。このことは、「男性は将来の買い換えも視野に入れていることが窺え、女性は自分の将来をある程度決めて購入して住宅スゴロクの上がりに近い段階にある」と分析した。

最寄り駅からの距離では、50平方㍍未満の検討者が徒歩5分以内(64%)と10分以内(74.9%)とスコアが非検討者に比べて5ポイント以上も高かった。

平均年収を男女別に見ると、男性が503万円で女性が386万円となっているが、預貯金などの金融資産別では男性が1001万円、女性が1015万円と女性がしっかり貯めていることもわかった。


公開日: 2018年1月31日