東急不動産/初弾「CAMPUS VILLAGE」3月入居開始、系列リート売却戦略で学生レジデンス本格参入

東急不動産は、学生の居住ニーズに焦点を充て学生レジデンス事業に参入した。初弾プロジェクト「CAMPUS VILLAGE椎名町」(総167室)が東京・豊島区内に竣工し、3月から入居が始まる。グループの学生情報センターが管理・運営する。

少子化が進むなかでの学生向けビジネス。同社では、学生の大都市部への集中と、国が目標に掲げる留学生30万人計画を背景に留学生が増えて人口減の日本にあっても学生数は横ばいを維持すると見込む。それに加えて、学生向け住宅は、必ずしも最寄り駅に近くなくても大学までの距離感が間違わなければ需要が見込めるとして分譲・賃貸マンションや商業施設、ホテルといった物件の土地仕入れでも競合しないと判断し、学生レジデンス事業に参入した。

学生レジデンス事業は、保有スキームではなく系列のリート(上場・私募)に売却するのがメーンのシナリオ。初弾物件は4%後半から5%前半の利回りを想定。2年ほど運用してからの売却を描く。向こう4~5年で数棟ずつ供給し、2020年に売り上げ100億円を目指すが、こちらも運用トラックを作ってからリートを出口とする。17年度は6棟(600~700室)を確保済み。

椎名町の物件は、町工場跡地を2015年に仕入れて事業化につなげ、敷地面積1573平方㍍に地上6階建て延べ3182平方㍍を建てた。西武池袋線の東長崎駅と椎名町駅、都営大江戸線の落合南長崎駅の3駅が利用でき、各駅までは徒歩7~10分になる。

昨年10月から入居募集を開始し、現在7割の入居が決まっている。入居者の男女比は現状半々。5階は女子専用。ほかは混合フロアとして運営する。賃料は5万5000~7万7000円となり、共益費と食費は別途かかる。礼金・敷金のほか入居時に入館料として9万6000円を支払う。1年更新。更新料金は入館料と同じ。

専有部面積は11~12平方㍍。室内はバス・トイレ付き。バスとトイレが別タイプと一緒のユニットバス、シャワーだけの3タイプを用意した。居室にはベッドや机、いす、照明、カーテンなどのほか、無料インターネットを備えている。

各階共用部には、居住者でシェアするリビングキッチンやカフェテリアを設置し、女子専用フロアを除いて他の居住階の人も使用できる。グループの福利厚生サービス「WEL BOX」とも連携し、ワンルームマンションとの差別化を図る。

防犯面としては、エントランスと各フロア、各室のトリプルセキュリティを導入。電話や警備員の24時間駆け付け対応する。

今後の事業展開として、東京圏・近畿圏を中心に大学などが近く通学しやすい場所を選別して進めるほか、民間資金を活用するPFIなどの活用も視野に入れて大学に直接アプローチしたい考え。第2弾として「(仮称)キャンパスヴィレッジ京都西京極」(115室)の事業化も決まった。今年4月に着工し、19年竣工の予定。


公開日: 2018年2月21日