建築基準法改正が追い打ち、ウベハウスが民事再生法申請

　鉄筋コンクリートパネル壁式の住宅メーカー・ウベハウス（鳥取県米子市、永瀬正治社長）は、６月16日に東京地方裁判所に民事再生法の適用の申請した。

　同社は「プーラン」「アルモニー」などのシリーズで注文住宅を展開。山陰・山陽地区を中心に東京や名古屋、福岡にも進出していた。ウベハウス中海工業時代の97年５月期には１７９億４２００万円の売上高を計上している。

　最近の住宅市場の低迷および過当競争によって連続赤字となり、06年１月に大規模な人員整理を行ったものの、07年５月期は売上高82億４７００万円に対して、１億９４００万円の最終損失を計上していた。さらに、改正建築基準法の影響が直撃して資金繰りが悪化して民事再生法申請に至った。関係会社のウベパネル工業も東京地裁に民事再生法の適用申請を行っている。

　負債はウベハウスが55億９３００万円、ウベパネル工業が７億円。今後、ウベハウスは百年住宅西日本（山口県山口市）、ウベパネル工業は百年住宅パネル工業の支援下で再建を図る。百年住宅西日本と百年住宅パネル工業は静岡県静岡市の百年住宅の１００％子会社。