日本リテールファンド／３カ年中期計画を策定、内部成長でＦＦＯ５％成長目指す

　日本リテールファンド投資法人が「中期運用基本方針(08～10年)」を策定した。一般事業会社の中期経営計画に相当するもので、Ｊ―ＲＥＩＴ会社が中期計画を発表するのはめずらしい。その事業戦略はポートフォリオの拡大といった規模を追わずに質を追求する。Ｊ―ＲＥＩＴ本来のローリスク・安定配当を主眼に組み立てられ、分配金は年間３万円以上の現行の水準を維持し、内部成長によってＮＡＶ（純資産価値）を伸ばすとともに３年間でＦＦＯを５％成長させる計画でいる。リニューアルや増床、再開発などによって収益増を図る方針であり、運用会社の三菱商事ＵＢＳリアルティの廣本裕一社長は、「３年間で10％のＦＦＯ増加も可能」と話す。