リノベ事業に参入、沿線でまず10戸販売／西日本鉄道

　西日本鉄道はこのほど、中古戸建てやマンションのリノベーション事業に参入すると発表した。主に福岡県内の中古住宅を買い取り、間取り変更や最新設備を導入した上で再販する。９月から４戸の販売を開始、来年３月までにマンション10戸を売り出す計画で、将来的には年間60戸程度を供給したい考えだ。



　再販物件は「Ｅｃｏｎｏａ（エコノア）」ブランドで展開。西鉄沿線を中心に、駅徒歩10分圏内で築10年超のマンションを積極的に仕入れる。物件は基本的に間取り変更し、キッチンや浴室、トイレなどの住宅設備は自社の分譲マンションブランド「サンリヤン」と同じものを導入して高級感を出す。



　部材仕入れや施工は分譲部門が社内対応するため、一般的な買取再販業者と比べ大幅なコストカットが実現できるといい、一定のグレードは維持しながら価格は周辺の新築価格から２～３割低い水準に設定する。９月には福岡市などで４戸を販売、価格帯は１０００万円前半のものが多く一次層の需要が見込めるという。