中古マンション価格、首都圏７カ月ぶり上昇／東京カンテイ

　東京カンテイが発表した８月の首都圏中古マンション価格（70平方m換算）は、７カ月ぶりに前月比上昇となる２７３９万円（対前月比２・２％増）だった。東京（同２・５％増）を始め、神奈川（同１・３％増）、千葉（同０・６％増）でそれぞれ上昇に転じた。埼玉は唯一下落したものの、下落率は同０・１％減とほぼ横ばいとなっており、首都圏では価格水準が安定化しつつあることがわかる。



　エリア別に見ると、都区部が同２・２％増、横浜市が同０・２％増、千葉市が同０・４％増と都内を中心に上昇している。都区部では２カ月連続の上昇だが、港区や渋谷区などの都心エリアでは４月以降すでに反転上昇していたため上昇エリアが周縁部にじわり広がってきた格好だ。また、大阪市では同０・８％増、名古屋市も同２・６％増と各県息の中心部でも価格調整に一服感が見られる。