個人間向けの中古瑕疵保険、全国初のサービス化／さくら事務所

　ホーム・インスペクションのさくら事務所は17日、個人間向けの中古住宅瑕疵保険を提供するサービス「まんがいち」をスタートした。中古住宅の取引時に導入することで、引渡し後に発生した雨漏りや主要構造部の不具合を５年間、１０００万円まで保証する。



　料金は標準タイプ18万円（保証料、検査料を含む）。その他オプションとして給排水管路保証を１万５０００円で提供する。主に東京圏と名古屋圏、大阪圏で展開していく。保険適用には新耐震基準、点検口付きなどいくつかの条件を満たす必要がある。



　個人間の中古瑕疵保険は、検査会社（さくら事務所）が保険法人と保証契約を締結し、瑕疵が見つかった場合には検査会社が瑕疵担保責任を履行した上で保険金を受け取る仕組み。検査会社が倒産した場合には、法的措置により住宅所有者に保険金が直接支払われる。



　こうした制度のわかりづらさや、検査会社にリスクが潜在する制度設計となっているためこれまで普及がほとんど進んでいなかった。同社ではサービス開始にあたり、保険法人であるハウスプラス住宅保証などと協議を進め、個人間向けとしては全国初のサービス化に成功した。