ＮＴＴ都市開発／初の20年社債発行で50億円資金調達

　ＮＴＴ都市開発は10月21日、初めて20年社債で50億円を調達すると発表した。20年物はＮＴＴグループとしても初めて。利率は年1.99％。ムーディーズ・ジャパンは、「Ａ1」の格付けを付与した。効力発生日は10月1日の発行枠1000億円の国内発行登録から。



　ムーディーズは、親会社であるNTTや主要銀行との強固な関係が同社の高い財務の柔軟性に寄与しているとし、同社の公表格付は信用力から3ノッチ強引き上げた。今後、ＮＴＴ都市の調整後有利子負債／EBITDAが8.0倍を下回る水準まで改善し、償却前総資産も30%前後に低下する見込みが立った場合などでは格上げの可能性があるとした。



　一方で今後、収益とバランスシートの回復が遅れることが見込まれた際は、格付けに下方向の圧力がかかるとした。分譲事業の割合が大幅に増加し、事業リスクが高まったと判断した場合もネガティブな影響があるなどとしている。