首都圏の中古マンション／12月は成約２カ月ぶり増、在庫20カ月ぶり減少

　12月の首都圏中古マンション成約件数が２カ月ぶりに前年を上回った。２０１０年から増加を続けてきたマンション在庫も20カ月ぶりに減少に転じるなど在庫増に歯止めがかかった。



　データを発表する東日本不動産流通機構によると、12月の成約件数は前年同月比０・３％増の２２７２件と２カ月ぶりに増加。東京で同３・６％増、埼玉で同６・９％増となった。神奈川と千葉は減少。



　増加傾向だった在庫件数は前月比で20カ月ぶりに減少。ただ減少したのはわずか６戸で、件数は前年同月比27・４％増の４万３７２６戸となお高水準にある状況に変わりはない。



　在庫価格（１平方メートル単価）は前年同月比３・６％下落と５カ月連続で下落した。東京都では同５・５％下落と他の県に比べて価格調整が顕著になっているようすがうかがえる。