東日本レインズ／6月中古物件の成約件数が大幅増加

　東日本レインズが7月10日に発表した6月の中古マンションと中古戸建住宅の動向によると、成約件数が大幅に増加している。前年同月と比べた増加率は2けた台に戻った。成約価格はマンションが３カ月連続、戸建てが2カ月連続でそれぞれ下落している。



　首都圏の中古マンション成約件数は2672件（前年同期比17.7％増）で、東日本大震災前の10年6月（2396件）と比べても11.5％増加した。平均の成約価格は2408万円（前年同月比3.3％下落、前月比1.7％下落）たった。新規の登録件数は、1万5384件と前年同月比6.5％増えて27カ月連続で前年同月を上回っている。増加率も拡大傾向で、新規登録の価格は２年ぶりに上昇した。



　中古戸建住宅の成約件数は1056件（同18.4％）で、10年6月の900件と比べ17.3％増加している。特に千葉県が4割超の増加となった。平均成約価格は2866万円（同1.3％下落、同0.4％下落）と２カ月連続で落ち込んだ。



　土地については、首都圏の成約件数は前年同月比0.6％増の476件で、11カ月連続で前年同月を下回った。首都圏全体で1割近い増加だった。平均の成約価格は3500万円（同1.5％下落、同1.8％上昇）となった。