ホームインスペクションの保険、今秋にも開始へ／東京海上と日本ホームインスペクターズ協会

　東京海上日動火災保険は、11月をめどにホームインスペクション時の事故を補償する賠償責任保険を発売する。ホームインスペクター（被保険者）が作業中に家財を傷つけてしまったり、人にけがを負わせたりして損害賠償請求を受けた場合に１事故当たり最大１０００万円を支払う。



　業界団体の日本ホームインスペクターズ協会に登録しているホームインスペクターが対象。同協会では今後、ホームインスペクションを業務として行っている会員には保険への加入を義務付けるとしている。年間６０００円の保険料は協会の年会費にあらかじめ組み込む。



　同協会によると、ホームインスペクションの依頼件数が増加傾向にある近年は、安心して作業を実施したいという現場からのニーズが高まっていたといい、同協会の活動に注目していた東京海上とともに２００９年から商品開発を進めていた。



　将来的には診断内容そのものへの賠償保険の開発も視野に入れる。