自動運転トラックで「建物内走行」の実証開始／Ｔ２と三菱地所

　Ｔ２（東京都千代田区）と三菱地所は、Ｔ２が２７年に開始を目指すレベル４自動運転トラックによる幹線輸送を見据え、物流施設での「建物内の走行」を実現させるため、国内で初の実証を７月に開始した。
　三菱地所グループの東京流通センターが所有する物流施設（東京都大田区）を活用して、９月まで「建物内走行」で必要となる技術の有効性を確認する。
　両社は、三菱地所が全国主要都市圏への展開を計画する高速道路インターチェンジに直結した「次世代基幹物流施設」を、Ｔ２のレベル４自動運転トラックを運行するうえでの発着拠点と定めた。技術的な難易度が高いとされる「建物内走行」を可能にすることで、基幹物流施設で荷物の積み下ろしを行う「バース」から別施設の「バース」までの間の無人状態での輸送を実現する。
　Ｔ２は今年７月から、ドライバーが乗車のうえでハンドルから手を放すレベル２自動運転トラックを用いた商用運行を始めている。