東日本レインズ／８月の中古マンションｍ２単価／東京２３区、上昇幅が拡大／首都圏は６４カ月連続プラス

　東日本不動産流通機構（東日本レインズ）は、８月の首都圏不動産流通市場動向をまとめた。
　それによると、中古マンションの成約件数は３５５３件（前年比５４・５％増）だった。
　１ｍ２単価は８４・８５万円（前年比１３・５％上昇）と２０年５月から６４カ月連続で上昇。成約価格は５２７９万円（同１３・５％上昇）と１０カ月連続で上昇した。
　在庫件数は４万４５７８件（同１・４％減）とほぼ横ばいで推移した。
　エリア別の成約件数は全地域で前年比増加。１ｍ２単価も全地域が前年比上昇したが、中でも東京２３区の上昇幅が前年比１８・９％上昇と目立った。２３区の上昇率は今年に入り２月を除く各月で前年比２ケタ上昇し、その中でもこの８月は最も上げ幅が大きかった。
　そのほか多摩は４％台の上昇率で、それ以外の４エリアは１～２％台の上昇率にとどまった。
　一方、中古戸建ての成約件数は１６１１件（前年比６９・４％増）、成約価格は３８９４万円（同２・９％上昇）だった。
　在庫件数は２万３５６７件、前年比６・３％上昇と２２年９月から３６カ月連続で増加した。しかし増加率の縮小傾向は続いている。
　エリア別の成約件数は全地域で前年比増加した。価格は東京２３区と埼玉県が前年比で大きく上昇したが、横浜川崎市と神奈川県他は下落した。神奈川県他については前年比２０％超の大幅な下落となった。