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「木造建築供給支援システム認定制度」/シェルター社が中大規模で認定/住宅・木材技術C

「木造建築供給支援システム認定制度」/シェルター社が中大規模で認定/住宅・木材技術C

  • 2025.10.27
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木質耐火部材と接合部材

 日本住宅・木材技術センターは、シェルター(山形市、木村仁大社長)が開発した中大規模木造建築供給支援システム「モクビル」を、10月1日付で「木造建築供給支援システム認定制度」の中大規模・中高層対象としては初めて認定した。同認定制度は、企業が開発した営業・設計・資材調達・施工・維持管理の技術やノウハウを体系化した仕組みを審査・認定する制度。
 「モクビル」はシェルターが全国で手掛けた約2万棟の木造建築での技術やリソースなどを活用して営業から設計、施工、広報支援までを提供する包括的支援ソリューションだ。
 中大規模木造建築に挑戦したい建設事業者でも、中大規模木造のプロジェクトに参入できる体制を整備し、構造設計や現場施工、広報活動までを段階的に支援。概算見積もりや施工立ち会いといったことも含め、プロジェクトの規模や用途に関わらずパートナー企業の要望に応じた形で単独業務実績をつくるための幅広い支援が受けられる。
 同システムでは全国のネットワークによる構造材・木質部材の安定供給を実現し、地域産材の活用を通じ、輸送による二酸化炭素排出を抑制しつつ地域林業の活性化に寄与する。構造計算に基づく施工図・製作図の提供、耐火設計支援、現場検査の立ち会いなどによって、品質とコストの最適化を両立する。施工後の維持管理計画についても、同センターが発行する「中大規模建築物に木材を使用する際の維持保全・維持管理の考え方と設計などの工夫」に準拠。シェルターが開発し、国土交通大臣認定を取得している3時間耐火の「COOL WOOD」で、都市部での高層木造建築にも対応可能だ。
 入会金は1000万円(税別)、年会費は50万円(税別)で、支援内容に応じてオプション費用がかかる場合がある。10月8日の「木材利用促進の日」から同システムの提供を開始し、パートナー企業を募集、同年度は第一期として全国50社の参画を目指している。なお、第二期の募集は未定だが、今後は全国の建設事業者に向けた提供から、木材関連事業者などにも対象を広げる方針としている。
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