千葉で最高層マンション／船橋で６７７戸、最高７億超えも／駅直結、平均坪単価は６００万円超の見通し／大和ハウス

　大和ハウス工業は、東京建物と京成電鉄とともに開発中の分譲マンション「プレミストタワー船橋」（千葉県船橋市、総戸数６７７戸）のモデルルームを報道関係者向けに公開した。
　同物件は千葉県最高層の高さ約１９２メートル、５１階建て。地域貢献施設を設けることを条件に容積率の割り増しを受けた。立地は千葉県船橋市本町１丁目、ＪＲ中央・総武線、東武アーバンパークライン船橋駅から徒歩２分、京成本線京成船橋駅から徒歩４分で、もともと西武船橋店本館があった場所だ。
　敷地面積は６６６８ｍ２で、延べ床面積８万９６１０ｍ２。構造は鉄筋コンクリート造・鉄骨造地上５１階地下１階建ての全６７７戸で、長谷工コーポレーションが施工する。環境認証はＺＥＨ―Ｍオリエンテッド仕様と低炭素建築物認定を取得。
　間取りは１ＬＤＫ～３ＬＤＫ、専有面積は４３～１３４ｍ２。１月下旬に販売戸数と価格を決定し、２月上旬より販売を開始する。引き渡しは２８年３月の予定。
　ＪＲ・東武船橋駅、京成船橋駅と同物件の２階部分を結ぶペデストリアンデッキの設置を計画しており（２８年３月完成予定）、これによって同物件は３路線の駅と直結となるほか、駅前に立地する複数の商業施設間の回遊性が向上するとみられる。
　低層階には商業施設やオフィスを設けてにぎわいを創出するほか、防災備蓄倉庫、帰宅困難者用一時スペース、マンホールトイレなど設置し、災害時の防災拠点として活用できる空間と機能も備えた。また、ペデストリアンデッキにつながる空間には植栽や芝生広場を配した憩いの広場「フォレストアリーナ」を設け、駅前空間に緑のうるおいを与える。
　現時点での反響は７０００件程度、モデルルーム来場者は８００件程度。反響の６割は千葉県内からで、そのうち３割が船橋市内からだ。船橋市内で会社を経営する経営者層や地元の戸建て住宅に住むシニア層が、駅前立地を評価して購入意欲をみせている。
　都内からの反響は３割で、中央区・港区・江東区が多く、都内のタワーマンションを回遊している層が多い。
　船橋市内の法人が船橋駅前の好立地を評価して複数住戸の購入を検討するケースも見られる。都内の物件に比べて外国人による購入希望は少ない。販売価格は未定だが、現時点で平均坪単価は６００万円を超える見通し。最上階住戸は最高価格７億円超での販売となる予定だ。