旭化成ホームズ、ICタグを利用した梱包資材管理システムを開発
-
2004.09.15
- ツイート
旭化成ホームズは、新築現場における環境負荷の高い梱包資材のリターナブル(繰り返し利用)化を推進するため、凸版印刷とICタグを利用した梱包資材管理システムを開発した。住宅メーカーの梱包資材の管理にICタグが使用されるのは初めて。\n 旭化成ホームズはヤマハリビングテックと共同で、100回ほど繰り返し使用できる梱包資材を昨年度に開発。現在、キッチンや洗面化粧台の梱包材としてメーカー7社が採用している。8月より本格展開しているが、梱包材は補修期間などを含めて10~14日間隔で再利用され続けており、現在は最も多いもので17回ほど使われている。\n しかし、取扱量の増加や対象エリアの激増から、手作業による管理では対応が難しくなった。そこで、効率的な管理方法を模索し、ICタグを利用した梱包資材管理システムを開発した。\n システムは、使用回数や作業履歴、使用日時などを書き込むもの。パソコンなどを使用せず、小型の読み込み機器でそれらの状況確認ができる。\n 来年1月にはリターナブル梱包資材の全国展開を予定しており、来年度中には新築現場での梱包資材排出量ゼロ化を計画している。これにより、年間2億円の廃棄費用を節約することができる。梱包資材の再利用によるコスト減は年間約一千万円(キッチンの場合)。