お電話でもお問い合わせを受け付けています 受付時間 平日 10:00~17:30

TEL03-6721-1338

地域ビルダー部門10年連続1位の戦略/耐震耐火で最大保険料半額など/フジケン代表取締役  牧 久氏に聞く

地域ビルダー部門10年連続1位の戦略/耐震耐火で最大保険料半額など/フジケン代表取締役  牧 久氏に聞く

  • 2025.04.09
  • お気に入り
 フジケンは愛知県岡崎市に拠点を置き1972年に設立。地域ビルダー部門(住宅産業研究所調べ)で総合1位を10年連続(2014年~23年)獲得している。マンションや戸建て住宅などを手掛けるフジケン代表取締役の牧久氏にその戦略などを聞いた。

 バブル崩壊直後にアメリカから戻り、厳しい時代を経て資本の積み増しなどによる安定化を心がけてきた。当社は今年、創業から54年を迎え西三河エリアでの地域認知度の高さが大きなアドバンテージになっている。レンジは4000万~4500万円が一般的で、顧客との距離感も30分もあれば着くようなエリアで仕事をしている。トヨタ系の顧客が多く質に対する要求が高いため、そのニーズに応え続けている。
戸建住宅では、モノコック構造を採用している。従来の木造軸組構法に比べ、接合部に力が集中しにくいのが特徴。耐力壁は、新基準評価方法(阪神大震災後に改正)で認定を受けた「構造用パーティクルボード」を使用することで、面全体に力を分散し筋かいのみの構造と比べ地震や台風に強い耐久性をもつ。耐震等級は「3」を取得しているため、地震保険料が半額になるというメリットもある。また、遮熱高断熱型LOW-Eガラスと高断熱サッシによって夏の日差しを約6割カットし、冬は暖気を逃さない設計としている。外壁には保護膜(「外壁ガード」)を使用。雨水を利用して汚れを洗い流すため、美しさを長期間保つことができる。
そのほか、湿気対策では「外壁通気工法」と「小屋裏換気」を取り入れることで、通気性を高め木材の耐久性を確保し、かつ「基礎パッキン工法」で床下の喚起を確保し、土台の腐食を防いでいる。
1階の天井に「強化プラスターボード」を使用することで建物は省令準耐火建物に認定され、火災保険料が大幅に安くなる可能性がある。
現在は地域密着型のサービスを引き続き提供しつつ、海外を含めた事業拡大戦略にも取り組んでいる。当社の「第二の創業」として、海外で新たな展開を行うとともに会社の規模を維持するためには、人口減少時代に対応したエリアの拡大が必要と考えている。
TOP