
世田谷で古民家を耐震改修、三井不と三井ホーム伝統的意匠残し竣工
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2025.08.25
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三井不動産と三井ホームはこのほど、東京都世田谷区上用賀3丁目で、江戸時代後期に建築された築250年以上の古民家「旧用賀名主邸」の耐震改修工事を竣工した。一般的な耐震工事と比べ解体する箇所を極力減らし、建物の伝統的な意匠を残したまま耐震性能を向上させ、安全性の高い物件に再生した。
工事では、(1)「Hiダイナミック制震工法」を導入、(2)屋根材を変更(軽量化)した--ことが大きな特徴。
採用した制震工法は江戸川木材工業が開発した技術。建物の壁に複数の制震オイルダンパーを取り付けることで、大地震時の建物の変形を吸収し、柱や梁、壁などへの負担を軽減できる。これによって、床や天井の仕上げ材を極力壊さず、耐震性を満たすことが可能となった。
建物南側の特徴的な意匠を残すため、南側の居室の天井・床、縁側は仕上げ材も含めて改修は行わず、その他の部屋に制震オイルダンパーを設置する計画とした。また屋根材を日本瓦から軽い金属素材へ葺き替えることで屋根の総重量を約16分の1に抑え、建物全体の軽量化を図った。
これらの対応で層間変形角を3分の1以下に抑えた結果、一般財団法人日本建築防災協会による一般耐震診断で評点が0・3程度から1・0相当以上に上昇したという。
なお建物は木造平屋建てで、延べ床面積は約220m2の4SLDK。設計・施工は三井ホーム。工事は3月に着工し7月31日に竣工した。
工事では、(1)「Hiダイナミック制震工法」を導入、(2)屋根材を変更(軽量化)した--ことが大きな特徴。
採用した制震工法は江戸川木材工業が開発した技術。建物の壁に複数の制震オイルダンパーを取り付けることで、大地震時の建物の変形を吸収し、柱や梁、壁などへの負担を軽減できる。これによって、床や天井の仕上げ材を極力壊さず、耐震性を満たすことが可能となった。
建物南側の特徴的な意匠を残すため、南側の居室の天井・床、縁側は仕上げ材も含めて改修は行わず、その他の部屋に制震オイルダンパーを設置する計画とした。また屋根材を日本瓦から軽い金属素材へ葺き替えることで屋根の総重量を約16分の1に抑え、建物全体の軽量化を図った。
これらの対応で層間変形角を3分の1以下に抑えた結果、一般財団法人日本建築防災協会による一般耐震診断で評点が0・3程度から1・0相当以上に上昇したという。
なお建物は木造平屋建てで、延べ床面積は約220m2の4SLDK。設計・施工は三井ホーム。工事は3月に着工し7月31日に竣工した。