地方共生型DCモデル考案/廃熱利用で周辺施設に貢献/NTTファシリティ
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2025.11.17
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NTTファシリティーズ(東京都港区、川口晋社長)は、地方共生型高効率データセンターモデルを考案した。
サーバーから発生する廃熱を周辺の住宅やオフィス、ビニールハウス、温浴施設などへ供給し、地域のエネルギー循環に活用する。建物内部には自然通風による冷却効果を持つ大規模排気塔を設け、廃熱を中央に集約し効率的に冷却する。これによって、冷却に必要な電力を削減し、従来の冷却システムと比較して50%以上の省エネルギーと周辺環境への熱影響の低減を両立する。
廃熱活用については、IT容量36メガワット規模のデータセンターで、戸建て住宅なら2300戸、オフィスビルは7万m2、ビニールハウスは約2万7000m2程度を賄うポテンシャルがあると試算した。
また、廃熱の一部はデータセンター内のサウナ施設に利用することができる。
防災拠点としての機能も備える。施設内には安定運用継続のための非常用発電機やUPS(無停電電源装置)を設置。災害時には電源設備の活用のほか、周辺の再生可能エネルギー発電所や蓄電所との連携、他エリアのデータセンターへのワークロードシフトなどで地域の防災拠点への電源供給を可能にする。
データセンターは高いセキュリティや安定した電力供給に加え、先端のICT(情報通信技術)環境を備えており、研究開発を行う拠点としても理想的。地方では研究拠点や高度なデジタルインフラを併設した施設は資金面・運用面などから負担が大きく実現が難しい。こうしたことから、今回考案したデータセンター内に研究施設を併設し、地域の企業・大学との共同研究推進を構想している。
建物の外装には、斜め格子状に二重に組んだ引張材(テンションロッド)で多孔質セラミックタイルを支持する。格子状のデザインは視覚的に軽やかで、空調機や非常用発電機の給気に必要な空気や風を通しながら、騒音抑制や日射抑制、視線制御などの機能を持たせる。
サーバーから発生する廃熱を周辺の住宅やオフィス、ビニールハウス、温浴施設などへ供給し、地域のエネルギー循環に活用する。建物内部には自然通風による冷却効果を持つ大規模排気塔を設け、廃熱を中央に集約し効率的に冷却する。これによって、冷却に必要な電力を削減し、従来の冷却システムと比較して50%以上の省エネルギーと周辺環境への熱影響の低減を両立する。
廃熱活用については、IT容量36メガワット規模のデータセンターで、戸建て住宅なら2300戸、オフィスビルは7万m2、ビニールハウスは約2万7000m2程度を賄うポテンシャルがあると試算した。
また、廃熱の一部はデータセンター内のサウナ施設に利用することができる。
防災拠点としての機能も備える。施設内には安定運用継続のための非常用発電機やUPS(無停電電源装置)を設置。災害時には電源設備の活用のほか、周辺の再生可能エネルギー発電所や蓄電所との連携、他エリアのデータセンターへのワークロードシフトなどで地域の防災拠点への電源供給を可能にする。
データセンターは高いセキュリティや安定した電力供給に加え、先端のICT(情報通信技術)環境を備えており、研究開発を行う拠点としても理想的。地方では研究拠点や高度なデジタルインフラを併設した施設は資金面・運用面などから負担が大きく実現が難しい。こうしたことから、今回考案したデータセンター内に研究施設を併設し、地域の企業・大学との共同研究推進を構想している。
建物の外装には、斜め格子状に二重に組んだ引張材(テンションロッド)で多孔質セラミックタイルを支持する。格子状のデザインは視覚的に軽やかで、空調機や非常用発電機の給気に必要な空気や風を通しながら、騒音抑制や日射抑制、視線制御などの機能を持たせる。

