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床下点検ヘビ型ロボット/半自動障壁乗り越え機能搭載/電通大、大末建設、ミサワが共同開発

床下点検ヘビ型ロボット/半自動障壁乗り越え機能搭載/電通大、大末建設、ミサワが共同開発

  • 2025.12.22
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 電気通信大学と大末建設(大阪市中央区)、ミサワホーム(東京都新宿区)は12月16日、床下点検ヘビ型ロボット「ユカダイショウ」=写真(右)=を共同開発し、実用化段階に移行したことを発表した。戸建て住宅の床下点検に伴う身体的負担の軽減と安全性向上、労働環境改善、作業効率化を目指す。
 地下ピットや床下での水漏れ、シロアリ被害、劣化兆候を早期に把握するための定期的な床下点検の現場では、人手不足や作業員の高齢化が進んでいる。一方、長時間のうつ伏せ姿勢や狭小空間での移動が必要で、安全面のリスクが課題とされてきたことが開発の背景にある。
 同ロボットは22年9月に電気通信大学大学院情報理工学研究科の田中基康教授と大末建設が共同開発した技術を基盤に、23年度から地下ピット点検に導入された。その後、戸建てや賃貸住宅での活用を視野にミサワホームが参画し、3者連携体制で開発を進めた。
 遠隔操縦型に転換したことで小型・軽量化を実現し、本体高さ150ミリの薄型設計と半自動の障害物乗り越え機能を備えた。障害物乗り越え機能に関する技術は特許を取得している。
 配管に合わせて力を抜く機能も備えており、配管下の通過や高さ約400ミリまでの障害物対応が可能。自己位置推定や横転のような異常状態からの復帰もできる。田中教授は「ロボットの操縦にはアシスト機能をたくさん付けた。ゲームのコントローラだけで基本的には操作ができる。『誰でもできる』を目指している」と語った。
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