
大和ハ、土地のポテンシャルを最大限に/錦糸町で多層階住宅展示場/「自宅で収益」需要に対応
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2025.06.25
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大和ハウス工業は6月14日、東京都墨田区錦糸4丁目(錦糸町住宅公園内)で同社展示場で最高価格となる約6億円の「大和ハウスskye(スカイエ)錦糸町展示場」(重量鉄骨造5階建て、延べ床面積597m2)を開設した。年間来場目標は1000組、東京23区内での今年の販売目標は60棟としている。
同施設は1階に店舗、2~4階は2世帯住宅、5階にゲストルームを配置した。
東京本店住宅事業部長の岡田陽氏は「東京23区の地価高騰や敷地が限られていることから土地のポテンシャルを最大限活用したいという要望が増えている。自宅に店舗や賃貸住宅を併設して収益を得たいという需要が非常に高まっていることに加え、2世帯住宅への関心も引き続き高い」と説明。また、インバウンド需要回復などを背景に「ゲストルーム設置の要望も多い」としたことから今回の間取りを企画した。
1階は店舗のほかに2台分駐車可能なビルトインガレージを想定し、大空間・大開口を重量鉄骨によって実現。
2階は親世帯住居としてリビングに坪庭を設置するなど、落ち着いた和モダンな空間とし、将来は賃貸スペースに変更することも可能だ。
3~4階は子世帯の住居として室内階段でつながっている。2720メートルの天井高と吹き抜けを組み合わせた開放的なLDK(42畳)を設けた。また4階には、バルコニーにつながるサウナを備えたバスルームや、シアタールームを想定した同社オリジナルの防音室を採用した。
5階はインバウンドの民泊対応も可能とし、1階から直接アクセスできる階段を設置。家族や友人同士でも宿泊できるようベッドも複数台置けるスペースを設けたほか、和風庭園も楽しむことができる。
スカイエは昨年全国で90棟、東京23区で40棟を販売。23区では4、5階建てが多く、用途は賃貸併用住宅が多い。受注単価は平均2億1000万円だったという。
東京23区の市場動向/戸建て、割安感で注目
現地内覧会の際に、岡田氏は東京23区の市場動向について触れた。
「都心6区の中古マンションの坪単価は1000万~2000万円と高騰し、一般の人が非常に手を出しにくい価格となっている。この状況下で比較的割安感のある戸建て住宅への注目が非常に高まっている。特に国内外からの富裕層からの需要が高まっていると感じている」
「当社の23区の請負業では、特に都心6区や城南エリアの富裕層からの受注が大幅に増加。最近ではインバウンドの顧客の購入が請負で10億円を超える高額物件が増加傾向である」
「スカイエのような多層階住宅は土地の有効活用に大きく貢献できるため、昨年の上半期と下半期を比較すると受注高は20%増加。平均坪単価は約2億円を超えており、大型化が進んでいる」
「不動産分譲事業は売り上げが前年比50%増加しており大幅な記録を更新。物件の高額化にもかかわらず、国内からの需要は堅調。特筆すべきは海外富裕層の顧客が増加し、契約者の半数近くを占めている。トランプ大統領の相互関税による為替の影響は多少受けるが、今後も海外からの需要は増加すると見込んでいる」
「今後の戦略は、請負事業では多様な商品で幅広い層に提供していく。特に23区では多層階住宅、富裕層、海外の顧客への案件を強化していく」
「不動産分譲事業では、特に都心6区、城南、城西エリアを中心に富裕層などに向けた分譲価格3億円以上の物件を増やしていく」とした。
同施設は1階に店舗、2~4階は2世帯住宅、5階にゲストルームを配置した。
東京本店住宅事業部長の岡田陽氏は「東京23区の地価高騰や敷地が限られていることから土地のポテンシャルを最大限活用したいという要望が増えている。自宅に店舗や賃貸住宅を併設して収益を得たいという需要が非常に高まっていることに加え、2世帯住宅への関心も引き続き高い」と説明。また、インバウンド需要回復などを背景に「ゲストルーム設置の要望も多い」としたことから今回の間取りを企画した。
1階は店舗のほかに2台分駐車可能なビルトインガレージを想定し、大空間・大開口を重量鉄骨によって実現。
2階は親世帯住居としてリビングに坪庭を設置するなど、落ち着いた和モダンな空間とし、将来は賃貸スペースに変更することも可能だ。
3~4階は子世帯の住居として室内階段でつながっている。2720メートルの天井高と吹き抜けを組み合わせた開放的なLDK(42畳)を設けた。また4階には、バルコニーにつながるサウナを備えたバスルームや、シアタールームを想定した同社オリジナルの防音室を採用した。
5階はインバウンドの民泊対応も可能とし、1階から直接アクセスできる階段を設置。家族や友人同士でも宿泊できるようベッドも複数台置けるスペースを設けたほか、和風庭園も楽しむことができる。
スカイエは昨年全国で90棟、東京23区で40棟を販売。23区では4、5階建てが多く、用途は賃貸併用住宅が多い。受注単価は平均2億1000万円だったという。
東京23区の市場動向/戸建て、割安感で注目
現地内覧会の際に、岡田氏は東京23区の市場動向について触れた。
「都心6区の中古マンションの坪単価は1000万~2000万円と高騰し、一般の人が非常に手を出しにくい価格となっている。この状況下で比較的割安感のある戸建て住宅への注目が非常に高まっている。特に国内外からの富裕層からの需要が高まっていると感じている」
「当社の23区の請負業では、特に都心6区や城南エリアの富裕層からの受注が大幅に増加。最近ではインバウンドの顧客の購入が請負で10億円を超える高額物件が増加傾向である」
「スカイエのような多層階住宅は土地の有効活用に大きく貢献できるため、昨年の上半期と下半期を比較すると受注高は20%増加。平均坪単価は約2億円を超えており、大型化が進んでいる」
「不動産分譲事業は売り上げが前年比50%増加しており大幅な記録を更新。物件の高額化にもかかわらず、国内からの需要は堅調。特筆すべきは海外富裕層の顧客が増加し、契約者の半数近くを占めている。トランプ大統領の相互関税による為替の影響は多少受けるが、今後も海外からの需要は増加すると見込んでいる」
「今後の戦略は、請負事業では多様な商品で幅広い層に提供していく。特に23区では多層階住宅、富裕層、海外の顧客への案件を強化していく」
「不動産分譲事業では、特に都心6区、城南、城西エリアを中心に富裕層などに向けた分譲価格3億円以上の物件を増やしていく」とした。