「敷地売却」、隣地と一体開発の「方南町」／エントリー受け付け開始来年４月から販売／東京建物

　東京建物は、権利者とともに進めてきた「秋元ビル南台住宅敷地売却事業」の対象地を含む土地に新たに誕生する分譲マンション「ブリリア方南町」（東京都中野区＝完成予想図）のエントリー受け付けを開始した。販売開始予定は来年４月。
　従前建物の「秋元ビル南台住宅」（敷地１５９４ｍ２、１２階建て）は１９７３年に竣工した事務所、賃貸住宅、分譲住宅（５６戸）からなる地上権付き区分所有建物で、建物の老朽化や耐震強度の不足などの課題に加え、権利者にとって大きな負担となる借地権の更新協議を控えていた。東京建物は事業協力者として権利者と建て替えの検討を進め、２３年６月に敷地売却決議を可決、２４年４月には敷地売却に至った。
　同事業はマンション建て替え法の「敷地売却制度」を活用し、東京建物が保有する隣接地を含めて総敷地４１３７ｍ２として、地上１１階建て・総戸数１７９戸の大型開発が実現した。
　新築工事は今年４月に着工し、竣工予定は２８年４月。現地は、東京メトロ丸ノ内線方南町駅から徒歩５分のところ。一般販売住戸の専有面積は４３～８８ｍ２（１ＬＤＫ～４ＬＤＫ）だが、販売戸数、価格などは未定。
　東京建物のマンション建て替えプロジェクトとしては、当時日本最大規模だった「ブリリア多摩ニュータウン」（２０１３年竣工）、２３区内最大級の大型団地の一括建て替え「ブリリアシティ石神井公園アトラス」（２１年竣工）、都心型の「ブリリアタワー浜離宮」（２３年竣工）などがある。