地域産業の拠点へ変える新モデル始動／空き家を収益源に／クールコネクト

　クールコネクト（群馬県伊勢崎市、神戸翔太代表取締役）が、空き家＝イメージ＝を地域産業の拠点として再生・収益化する新サービス「ＮＯＳＡエステート（ノーサエステート）」の本格始動を開始した。国内の空き家数が２０２３年時点で約９００万戸超となり社会問題化する中、単なる住居としてではなく、一次産業や労働者支援の拠点へ転換させる独自モデルを展開する。
　具体的には、地域の労働力不足解消に寄与する「外国人材向けシェアハウス」、売却困難な立地でも高収益が期待できる「キクラゲ栽培施設」、天候に左右されない「陸上養殖施設」などがある。
　再建築不可物件や立地条件が悪く他社で断られた物件であっても、栽培・シェアハウス・生産拠点など事業用施設として活用価値を再設計できる点が特徴だ。同社は現地調査からリノベーション、入居者募集、日々の運用管理までの提案から活用までワンストップで一括代行する。
　オーナーは煩雑な手続きや管理の手間を負うことなく、固定資産税などのコストがかさむ「負の資産」を、毎月の安定収入を生む資産へと変えられる。10年間で約４００万円の利益が出る試算もあり、社会課題の解決とオーナーの資産形成を両立する新たな手法として展開する。