国交省、先導的9事業を選定/安心居住推進で高齢者対応など
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2025.12.01
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国土交通省住宅局安心居住推進課が、「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」2025年度第2回の選定結果を公表した。同事業は高齢期の長期化を支える住まい・環境や多様な世帯が地域で暮らせる住まい・環境の整備を通じて、誰もが安心して健康に過ごせる社会の実現を目指して公募した。
今回は高齢者や障がい者、子育て世帯など、多様な人々が安心して暮らせる住環境づくりに取り組む先導的な9つの事業を選定している。「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」はライフステージの変化に応じた居住ニーズに対応し、地域の持続的な暮らしを支えるモデル的な取り組みを民間事業者などから公募を行った。
まず、東京都練馬区を実施場所とする「高齢女性が終身建物賃貸借契約を結び、任意後見制度も利用できる、コモンのある住まい」は、提案概要として単身高齢女性が孤立せずに自立して暮らせる仕組みづくりを目指す。代表提案者が中嶋明子氏、共同提案者は都市住宅とまちづくり研究会、すばる建設企画で共同住宅にコモンスペースを設け、居住者同士や地域住民との交流を促進。終身建物賃貸借契約制度や任意後見制度といった各法制度を活用し、老後を安心して過ごせる仕組みを検証する。
NPO法人四つ葉のクローバーは、滋賀県守山市を実施場所として「TiDで実現する若者と地域を繋げる暮らしの場」を提案。長年、就労支援や居場所づくりを行ってきたノウハウから、若者が抱えるトラウマや孤立の課題に対応する「TiD」の考え方を取り入れた空間設計を行う。改修した建物では、社会的養護の子ども・若者向けの自立援助ホームを整備するほか、1階に子ども・若者と地域住民との交流スペースを設ける。
同じく守山市を実施場所とする慈惠会は「旧型特養を活用した『小規模・居住サポート住宅型CCRC2・0』整備モデル事業」を提案。旧特別養護老人ホームの遊休化する大規模施設を有効活用し、経済的負担を抑えながら転居できる高齢者向け住宅を整備する。
福岡県久留米市では一般社団法人umau.による「困窮暮らしに花が咲く『3分の1生活』拠点づくり事業」が選定された。子どもの貧困率が高い久留米市で、ひとり親世帯を中心とした子育て世帯のシェアハウスを整備するほか、放課後デイサービスや就労支援、工房、マーケットを併設。就労支援B型事業所も整備し、「暮らす・働く・学ぶ・節約・交流」という5つの視点から、多様な世代の互助を促進する生活基盤を構築する方針だ。
今回は高齢者や障がい者、子育て世帯など、多様な人々が安心して暮らせる住環境づくりに取り組む先導的な9つの事業を選定している。「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」はライフステージの変化に応じた居住ニーズに対応し、地域の持続的な暮らしを支えるモデル的な取り組みを民間事業者などから公募を行った。
まず、東京都練馬区を実施場所とする「高齢女性が終身建物賃貸借契約を結び、任意後見制度も利用できる、コモンのある住まい」は、提案概要として単身高齢女性が孤立せずに自立して暮らせる仕組みづくりを目指す。代表提案者が中嶋明子氏、共同提案者は都市住宅とまちづくり研究会、すばる建設企画で共同住宅にコモンスペースを設け、居住者同士や地域住民との交流を促進。終身建物賃貸借契約制度や任意後見制度といった各法制度を活用し、老後を安心して過ごせる仕組みを検証する。
NPO法人四つ葉のクローバーは、滋賀県守山市を実施場所として「TiDで実現する若者と地域を繋げる暮らしの場」を提案。長年、就労支援や居場所づくりを行ってきたノウハウから、若者が抱えるトラウマや孤立の課題に対応する「TiD」の考え方を取り入れた空間設計を行う。改修した建物では、社会的養護の子ども・若者向けの自立援助ホームを整備するほか、1階に子ども・若者と地域住民との交流スペースを設ける。
同じく守山市を実施場所とする慈惠会は「旧型特養を活用した『小規模・居住サポート住宅型CCRC2・0』整備モデル事業」を提案。旧特別養護老人ホームの遊休化する大規模施設を有効活用し、経済的負担を抑えながら転居できる高齢者向け住宅を整備する。
福岡県久留米市では一般社団法人umau.による「困窮暮らしに花が咲く『3分の1生活』拠点づくり事業」が選定された。子どもの貧困率が高い久留米市で、ひとり親世帯を中心とした子育て世帯のシェアハウスを整備するほか、放課後デイサービスや就労支援、工房、マーケットを併設。就労支援B型事業所も整備し、「暮らす・働く・学ぶ・節約・交流」という5つの視点から、多様な世代の互助を促進する生活基盤を構築する方針だ。

