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ザ・ルームツアー「全国の注文住宅購入者」調査/月返済額は10万円台が中心

  • 2025.12.08
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 ザ・ルームツアー(神奈川県厚木市)は、全国の注文住宅購入者を対象に行った「住宅ローンと年収に関する実態調査2025」の結果を公表した。調査は同社が運営するインスタグラムメディア「THE ROOM TOUR」(フォロワー34万人)を通じ、注文住宅を建てたことがある全国の男女を対象にオンラインでアンケート調査を行った(調査期間2024年4月~25年10月、有効回答数は最大で3700件、質問項目で回答数は異なる)。
 頭金の有無については「入れた」が46%「入れなかった」が54%とほぼ二分された。頭金を入れない理由としては「住宅ローン控除を最大限活用したい」「金利が低いので資産運用に回したい」「現金を手元に残したい」などが挙げられ、資産戦略の一環として頭金を抑える動きが見られた。月々の返済額は「10万~20万円」が57・1%で最多、続いて「1万~10万円(36・2%)」「20万~30万円(5・1%)、「30万円以上」(1・5%)の順。多くの世帯が10万円台の返済を上限とし、金利上昇局面でも無理のない返済額を設定する傾向が表れた。
 ボーナス返済の利用は「していない」が74%と多数派。「浮いた分を投資や貯蓄に回す」「ボーナスは旅行や趣味に使う」など、生活と資産運用のバランスを取る層が増えていることが判明した。
 世帯年収分布をみると、1000万円未満の世帯が62・2%、1000万円以上が37・8%という分布で、平均世帯年収は1097万円(中央値950万円)。家の予算は平均6289万円(中央値5000万円)、ボリュームゾーンは4000万~5000万円台だった。
 年収と住宅予算の相関では、年収400万~700万円では予算2600万円~4600万円、年収701万円~1000万円では同3700万~6600万円、年収1001万円以上では同5000万~1億円と、年収に応じて住宅予算が上昇する傾向も見られた。
 予算がオーバーした時の調整方法としては「坪数を減らした」が最も多く、次いで「仕様を標準にした」「ロールスクリーンやオープン収納化など建具を減らした」「バルコニーなし、DIYや素材変更などで外構費の削減」と続いた。金利タイプは「変動金利」が70%と圧倒的多数を占め、「全期間固定金利」は18%、「固定金利選択型」は12%だった。
 調査結果について同社は、「頭金を抑えて資産運用を行う」「ボーナス払いを避けて堅実に返済する」など、「自分たちらしい資金設計」を重視する傾向にあるとした。住宅購入の価値観が多様化し、家計やライフスタイルに合わせた柔軟な住宅ローンの選び方が広がっている、という。
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