漏水調査で特許取得／足場不要など費用削減／ＭＩＲＡＲＴＨ

　ＭＩＲＡＲＴＨホールディングスは、漏水の調査方法に関する特許を取得した。
　同特許は、建造物で起きる漏水の問題を効率的かつ適切に解決することができる雨水侵入箇所特定システム。検出用に混合した安全なガスを漏水箇所から注入し、検出用ガスを可視化するカメラを使うことで建物外部から撮影を行い、雨水の侵入箇所を特定する。
　足場を組む必要はないので、高層マンションをはじめ、大型の建築物などで発生する漏水箇所特定調査を効率的に行えるようになる。これによって調査費用の圧縮につながるほか、調査期間も短縮することが見込める。
　従来の特定方法は、検出用気体を漏水箇所（室内側）から注入し、外壁部（屋外側）から検出器を使用することで、壁部の漏水箇所を特定する方法が一般的だった。しかし、検出器の検査範囲は狭く、外壁部に足場を組んで至近距離で検査をする必要があり、足場の設置費用がかかるとともに、漏水箇所特定に時間を要していた。同システムはこうした課題を解決する。