お電話でもお問い合わせを受け付けています 受付時間 平日 10:00~17:30

TEL03-6721-1338

24年度注文戸建て顧客実態/建設費は4760万円に増加/住団連

24年度注文戸建て顧客実態/建設費は4760万円に増加/住団連

  • 2025.12.15
  • お気に入り

戸建注文住宅の平均顧客像の変化

 住宅生産団体連合会(仲井嘉浩会長)は、2024年度戸建て注文住宅の顧客実態調査を公表した。同調査は2000年に開始し、今回で25回目。主要都市圏を対象に毎年1回実施し、顧客属性や住宅性能、取得費の変化を営業面から体系的に把握する。24年度の有効回答数は2435件で、このうち住団連企業会員が2304件、中小業者が131件。
 世帯主年齢の平均は40・0歳で前年度から0・2歳低下した。「親と子世帯」は52・5%を占め、従前住宅は賃貸住宅が54・3%で最も高い。住宅敷地取得状況別では「従前住宅の敷地」の割合は2・1ポイント上昇、「従前住宅や敷地を売却して、新たに購入した土地(買い替え)」は1・0ポイント低下した。土地利用状況は、「契約時または以前に住宅が建っていた土地」が60・0%で、「契約時に住宅以外の建物だった土地」を含めると65・9%が従前から建物のある宅地だった。
 平均建築費は4760万円で前年度より上昇し、土地代を含む住宅取得費は7006万円に達した。全ての用地取得方法で建築費と土地代が上昇した。1㎡単価は38・8万円となり前年度比1・8万円の上昇。一次取得層の土地購入・新築では取得費に占める建築費割合が60・6%。住宅取得費の世帯年収倍率は7・0倍で同0・2ポイント上昇した。
 住宅性能表示制度は80・7%が採用した。
 住宅ローンは変動金利の割合が突出して高く、前年度より上昇した。贈与額は平均1149万円で前年度より減少し、「贈与あり」は14・2%だった。
 住宅消費税の圧迫感については、前年度は減少していた「かなり圧迫感があった」が再び増加した。
 設備への関心についての調査項目では、太陽光発電パネルが74・5%、建材ではメンテナンスフリー外壁が21・5%、技術では構造システムが14・4%の関心を集めた。ZEHの検討の有無では「ZEHにした」が43・8%。戸建て注文住宅の平均延べ床面積は122㎡で前年度より1㎡縮小した。自己資金は2361万円で前年度より増加した一方、贈与額は減少。借入金は6371万円で前年度より512万円高い。こうした資金構成の変化から、顧客が取得費増に対応するため自己資金や借入金を増やしている状況が確認できる。
TOP