「ＮＴＴ日比谷タワー」が着工／延べ３６万ｍ２で３１年竣工へ／ＮＴＴ都市と東電パワーＧ

　東京・千代田区の内幸町エリアに２つ目の大規模再開発ビルの建設工事が始まった。ＮＴＴ都市開発と東京電力パワーグリッドは１２月１日、大型複合施設「ＮＴＴ日比谷タワー」を着工した。敷地面積約２・２ヘクタールで、建物は地上４８階地下６階建て、延べ床面積が３６・１万ｍ２という規模。竣工は３１年１０月末の予定。

歴史ある地に複合機能／オフィスは１フロア１６００坪
　このプロジェクトは、日比谷公園に隣接する北・中・南の３地区で構成する「内幸町一丁目街区」の中地区。都営地下鉄三田線内幸町駅と直結するほか、ＪＲ各線・東京メトロ銀座線などの新橋駅や地下鉄各線の日比谷駅、霞ヶ関駅などとも地下通路で直結する。
　同タワーは地下部分のアクセスコアの上に商業施設（３～５階）宴会場（６階）ホール（９階、約４００席）産業支援施設（７～１０階）オフィス（１１～４２階）ホテル（４４～４８階、約１００室）を配置する構成。オフィスは１フロア約１６００坪と広く、ＩＯＷＮ（次世代情報通信基盤）を実装し、テナント専用アメニティも整備する。また道路上空公園を介して日比谷公園ともウォーカブルにつながる。
　デザインアーキテクトには、ロンドンを拠点に活動するＰＬＰアーキテクチャーを起用。かつてこの地にあった「鹿鳴館」や「ＮＴＴ日比谷ビル」の歴史を受け継ぎ、日比谷通りの風格ある景観を守りながら、日比谷公園と一体感のある、アクティビティを感じられる空間を創出する。施工は竹中工務店。
　多様な用途とパブリックスペースがＩＯＷＮの実装で相互に連携し、新ビジネス、イノベーション、コミュニケーションなどを生み出しながら未来価値を発信する“Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎａｒｙ　Ｐｌａｔｆｏｒｍ～進化し続ける価値創造のプラットフォーム”の実現を目指すという。