物流「東海大府１．」が竣工／シリーズ最大規模、地元と防災協定も／野村不

　野村不動産は、愛知県東海市・大府市で同社物流施設シリーズとして最大規模となる「Ｌａｎｄｐｏｒｔ（ランドポート）東海大府１．」（地上６階建て、延べ床面積２４万６５５０ｍ２＝写真）を竣工した。現地は、伊勢湾岸自動車道「大府インターチェンジ（ＩＣ）」から約０・５キロ、知多半島道路・名古屋高速３号大高線「大高ＩＣ」から約０・５キロの東海市名和町、大府市共和町で、敷地面積は９・８万ｍ２。
　建物は免震構造とし、各階接車可能なＷランプウェイ型で、中央車路方式（倉庫は５層）。１階には物流効率化に寄与する両面バース、搬出入効率に優れた低床バース（西街区）を採用。自動化機器や空調設置に対応できる特別高圧電力受電とした。また、危険物倉庫を併設し、非常用発電機を装備してテナントのＢＣＰ（事業継続計画）対応とした。
　同社は物流業界が抱える課題解決のため、「地域コミュニティ活動の促進による雇用創出や物流施設の魅力向上に寄与する取り組み」に注力。同施設でもその一環として１２月、東海市、大府市と「防災協定」を締結した。施設の空きスペースを、災害時に災害場所に人や荷物を送る拠点となる受援施設として提供、防災備品の保管や車中泊避難場所としての協力のほか、防災活動を中心とした地域との連携強化を進め、地域の防災力向上に寄与していく。