三幸エステート11月の都心5区ビル市況/大規模、空室率1・13%に/千代田区、11カ月連続で1%下回る
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2025.12.22
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三幸エステートは、11月の3大都市圏主要エリアのビル市況をまとめた(大規模ビル=1フロア面積200坪以上)。
それによると、東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷区)の大規模ビルの空室率は1・13%(前月比0・25ポイント低下)、潜在空室率は2・62%(同0・17ポイント低下)だった。
地区別の空室率は中央区が1・58%(同0・68ポイント低下)と大幅に下げ、21年3月以来の1%台だった。千代田区は11カ月連続、渋谷区は2カ月連続で1%を下回り、コロナ禍前と同様の低水準で推移した。
募集賃料(1坪単価)は3万1423円(前月比296円上昇)。需給バランスの引き締まりを背景に20年8月と同水準の3万1000円台半ばまで回復した。
■大阪も順調に推移
大阪(北・中央・西区)の大規模ビル空室率は、2・24%(前月比0・10ポイント低下)と5カ月連続で低下した。潜在空室率は3・90%(同0・17ポイント低下)だった。募集賃料は1万9481円(同172円上昇)と緩やかな上昇傾向が続いている。
「淀屋橋では今年2棟の大規模ビルが供給された。5月竣工の『淀屋橋ステーションワン』はテナント確保にめどがつきつつあり、12月竣工の『淀屋橋ゲートタワー』も順調にテナント誘致が進んでいる。主要エリアの既存ビルでは、大口の募集床が品薄な中、1フロア面積約600坪、約1100坪と希少性の高いフロア面積も訴求力となっている」(森本泰史大阪支店長)
■名古屋、アメニティに注目
名古屋(名駅・栄・伏見エリア)の全規模ビル空室率は3・33%(前月比0・04ポイント上昇)、潜在空室率は5・03%(同0・07ポイント低下)だった。募集賃料は1万2853円(同67円上昇)。
「近年竣工したほとんどの大規模ビルでは、入居テナント用の貸し会議室やラウンジなどのアメニティを備えている。既存ビルでも大規模リニューアルや大口の空室床が生じた際に、アメニティを設置するケースが散見され、オーナー側から相談も増えている」(妹尾哲也名古屋支店長)
■福岡、21年11月以来の募集面積10万坪台
地方4市では、福岡市(福岡市天神・駅前・呉服町エリア)の募集面積が21年11月以来の10万坪台に減少するなどした。
福岡市の全規模ビル空室率は4・33%(前月比0・33ポイント低下)、潜在空室率は5・85%(同0・32ポイント低下)とともに下げた。募集賃料は1万5650円(同23円下落)。
「1万坪を超える大量供給が続いているが、新築・建築中ビルのテナント誘致は順調に進んでいる」(中村竜治福岡支店長)
それによると、東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷区)の大規模ビルの空室率は1・13%(前月比0・25ポイント低下)、潜在空室率は2・62%(同0・17ポイント低下)だった。
地区別の空室率は中央区が1・58%(同0・68ポイント低下)と大幅に下げ、21年3月以来の1%台だった。千代田区は11カ月連続、渋谷区は2カ月連続で1%を下回り、コロナ禍前と同様の低水準で推移した。
募集賃料(1坪単価)は3万1423円(前月比296円上昇)。需給バランスの引き締まりを背景に20年8月と同水準の3万1000円台半ばまで回復した。
■大阪も順調に推移
大阪(北・中央・西区)の大規模ビル空室率は、2・24%(前月比0・10ポイント低下)と5カ月連続で低下した。潜在空室率は3・90%(同0・17ポイント低下)だった。募集賃料は1万9481円(同172円上昇)と緩やかな上昇傾向が続いている。
「淀屋橋では今年2棟の大規模ビルが供給された。5月竣工の『淀屋橋ステーションワン』はテナント確保にめどがつきつつあり、12月竣工の『淀屋橋ゲートタワー』も順調にテナント誘致が進んでいる。主要エリアの既存ビルでは、大口の募集床が品薄な中、1フロア面積約600坪、約1100坪と希少性の高いフロア面積も訴求力となっている」(森本泰史大阪支店長)
■名古屋、アメニティに注目
名古屋(名駅・栄・伏見エリア)の全規模ビル空室率は3・33%(前月比0・04ポイント上昇)、潜在空室率は5・03%(同0・07ポイント低下)だった。募集賃料は1万2853円(同67円上昇)。
「近年竣工したほとんどの大規模ビルでは、入居テナント用の貸し会議室やラウンジなどのアメニティを備えている。既存ビルでも大規模リニューアルや大口の空室床が生じた際に、アメニティを設置するケースが散見され、オーナー側から相談も増えている」(妹尾哲也名古屋支店長)
■福岡、21年11月以来の募集面積10万坪台
地方4市では、福岡市(福岡市天神・駅前・呉服町エリア)の募集面積が21年11月以来の10万坪台に減少するなどした。
福岡市の全規模ビル空室率は4・33%(前月比0・33ポイント低下)、潜在空室率は5・85%(同0・32ポイント低下)とともに下げた。募集賃料は1万5650円(同23円下落)。
「1万坪を超える大量供給が続いているが、新築・建築中ビルのテナント誘致は順調に進んでいる」(中村竜治福岡支店長)

