10月の建設工事統計調査／受注高３・３％減／公共増加も民間が減少／国交省

　国土交通省の建設工事受注動態統計調査報告（10月分）によると建設工事の受注高総計（元請・下請合計）は10兆４６４６億円で、前年比３・３％減となり、先月の増加から再び減少に転じた。元請受注高の合計は６兆９８０２億円で前年比１・４％減と13カ月ぶりに減少だった。下請受注高は３兆４８４４億円で同６・７％減となった。発注者別に見ると、公共機関からの受注は２兆２３３６億円で同19・７％増と大幅に伸長し、２カ月連続の増加する結果となっている。これに対して民間などからの受注は４兆７４６５億円で同９・０％減だった。
　工事種類別では土木工事が１兆９１７９億円と堅調に推移したが、建築工事は４兆２２４２億円、機械装置等工事は８３８１億円だった。特に１件５億円以上の建築工事・建築設備工事の受注工事額は１兆３７２２億円で同12・２％減、３か月ぶりの減少となった。
　発注者別で見ると不動産業が４８７２億円で同９・９％減、サービス業が２８７０億円で同30・３％減と落ち込みが目立った。