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中小ビル改修12件採択/環境性能・順法性強化を評価/国交省

中小ビル改修12件採択/環境性能・順法性強化を評価/国交省

  • 2026.01.19
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 国土交通省は「中小ビルのバリューアップ改修投資の促進に向けたモデル調査事業」の第2期採択モデルを決定した。改修期を迎えた中小ビルをモデルとして、社会課題に対応したバリューアップ改修の在り方や改修による効果の把握と発信を行うことを目的とする事業で、第2期では計12件を採択し、改修内容や成果を整理するとともに広く共有することも事業の位置付けとしている。
 第2期は25年7月29日から10月31日まで募集を行い、これから改修を行う「A改修提案」と、既に改修を実施した「B既改修事例」の2区分で選定した。
 応募はAが8件、Bは8件で、外部委員会による評価を踏まえ、Aから5件、Bから7件を採択した。対象となる中小ビルは、延べ面積3000坪未満、築20年以上、改修前用途が住宅以外を要件としている。
 A区分では、環境性能と経済価値の両立を掲げたオフィス改修や順法性確保を起点とした再生提案が評価された。具体的には、日建設計が東京都文京区に所在する築33年の日建設計後楽園ビルゼノベ(延べ床面積は6283㎡、地上8階地下1階建て)を断熱性能向上や高効率設備導入を通じ、二酸化炭素排出量削減と入居者のウェルビーイング実現を図る改修を提案した。
 サンフロンティア不動産は、東京都千代田区に位置する築37年のTRUST VALUE 神田須田町RN(延べ床面積628㎡、地上7階地下1階建て)を検査済証未取得建物や法令不適合部分の是正、用途変更や増築を含む再生計画を示し、環境認証取得や執務面積拡大を組み込んだ。
 大成建設は、築年数38年のマードレ松田ビル(東京都千代田区、延べ床面積3830㎡、地上6階地下2階建て)を建て替えではなく改修を選択し、安全性確保や省エネ改修、共用空間整備を組み合わせた提案を行った。
 B区分では、オフィス、店舗、ホテル、結婚式場など用途の既改修事例が採択された。内装刷新や共用部再編による働き方対応、用途変更と順法性確保による再流通、地域に開かれたホテル再生、防災拠点機能を強化した施設改修が含まれる。
 採択された一例は、プロフィッツのBLOCKS恵比寿(東京都渋谷区、延べ床面積1699㎡、地上9階建て、築38年)やAP STUDIOのCOERU渋谷道玄坂(東京都渋谷区、延べ床面積954㎡、地上10階地下1階建て、築40年)など。
 外部委員会は総評で、順法性の確保や検査済証のない建築物への対応、老朽化設備の更新や認証取得水準への改修など、多くの中小ビルが直面する課題への対応を汎用性の観点で評価した。
 あわせて第2期では、改修前用途の要件を第1期の賃貸事務所から住宅以外の用途に拡大した点も特徴だ。
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