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5万分の1地質図幅「大子」/棚倉断層帯で30年ぶり刊行/産業技術総研と茨城大

5万分の1地質図幅「大子」/棚倉断層帯で30年ぶり刊行/産業技術総研と茨城大

  • 2026.02.09
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大子図幅地域の地質概略図(5万分の1地質図幅「大子」より編集。伏在断層は実線で記載)

 産業技術総合研究所(石村和彦理事長)と茨城大学(太田寛行学長)は、茨城県北部の大子地域を対象とした5万分の1地質図幅「大子」を刊行した。茨城県が主な範囲となる同縮尺図幅の刊行は30年ぶり。
 同図幅は、日本有数の大断層とされる棚倉断層帯が分布する地域を対象とし、断層帯の活動と深く関係する地質情報を詳細に整理した点を特徴とする。日本列島の成り立ち解明に資する学術的価値に加え、防災や減災の観点でも重要な資料となる。
 同図幅の作成過程では、約300日以上にわたる地表地質調査を実施した。岩石の化学分析や微化石の抽出と同様、年代測定の結果を踏まえ、足尾帯ジュラ系、阿武隈帯の白亜系、両者の境界をなす棚倉断層帯、新第三系の分布を明らかにし、詳細な記載を行った。
 棚倉断層帯の運動履歴を整理し、それに伴う大地の隆起沈降運動や回転運動を解説した基礎データも収録。地すべりや地質災害に関する情報も集約し、地域の安全確保に資する内容とした。
 袋田の滝や竜神峡・竜神大吊橋を含む地域を網羅し、観光資源理解の基礎資料としての活用も想定する。図幅は産総研地質調査総合センターのウェブサイトからダウンロードが可能だ。同研究所の委託販売先からも購入可能。学術研究、防災、地域振興の各分野での活用を視野に入れる。
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