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新社長に聞く/大京穴吹建設 大平幸司さん/まず足元固め成長分野へ

新社長に聞く/大京穴吹建設 大平幸司さん/まず足元固め成長分野へ

  • 2026.03.30
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まず足元固め成長分野へ
 就任にあたって社員には「誇りをもって仕事ができる会社にしたい。そのためには安心・安全、堅実が第一。それができれば品質も確保できる。その環境づくりを進めたい」と訴えた。
 同社は大京アステージのマンション工事部門と穴吹工務店の建設部門を引き継いで2013年に誕生。事業はライオンズマンション、サーパスマンションの管理組合からの大規模修繕工事の受注と、グループ内外デベロッパーからの新築マンション工事の受注が2本柱。「改修工事と新築工事の両輪経営」が特徴だ。
 25年3月期の売上高は649億円。その内訳は改修工事が7割強、新築工事が3割弱だった。改修工事は96%がグループの管理会社(大京ステージ、穴吹コミュニティ)の管理物件で、「適切な時期に適切な修繕工事の提案を行っている強みが発揮できている」ことを示し、収益は安定軌道にある。新築工事は外部デベロッパーからの受注が圧倒的に多い。「新築工事は成長分野だが、人手が足りず、需要に対応できていない」状況もある。
 建設業界にとって頭が痛いのは、資材・労務費を含めたコスト高。新築だけでなく、改修工事でも状況は同じ。しかも「当面下がる見込みは見当たらない」だけでなく、イラン情勢も加わった。コスト高はむしろ改修工事の方に影響が大きく出て来そうだ。
 改修工事を発注するのは管理組合。(1)建物と居住者の“2つの老い”、(2)修繕積立金の不足に加えて、(3)建築費の高騰が重くのしかかる。「計画修繕が計画通りできなくなる可能性が強まる」のだ。同社の改修工事受注では、2回目の大規模修繕が75%、3回目が25%という比率だった。
 修繕積立金の引き上げで「合意形成が進まない」組合も増えている。「好循環とは言えない状況もあるが、改修工事の需要は今後も確実にある。グループ企業と連携しながら、まずは改修工事の足元を固めたい。その上でマンションをつくり続けてきたわれわれの強みを発揮できる新築も強化したい」と意欲を見せる。

 おおひら・たかし 1989年(株)大京入社。同社建設管理部長、開発事業本部副本部長を歴任。新築マンションの企画設計からアフターサービスまで担当。2025年1月に(株)大京穴吹建設常務取締役となり、今年1月から社長。足利工業大工学部建築学科卒。広島県出身。59歳。広島カープファンで、趣味はゴルフ。好きな言葉は「誠実は最強の戦略」。
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