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「森ビルらしい都市づくり追求」/辻氏は会長「2つのヒルズが軌道」機に

「森ビルらしい都市づくり追求」/辻氏は会長「2つのヒルズが軌道」機に

  • 2026.05.25
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辻社長(左)と次期社長の向後氏

 森ビルは5月20日、辻慎吾社長が取締役会長に退き、後任に取締役常務執行役員の向後康弘氏が昇格する人事を決めた。同日、都内でトップ交代会見を開いた。人事は6月23日付。
 辻氏は2011年3月、同社2代目社長・森稔氏の後を受けて50歳で社長に就任。以来15年間社長を務めた。大型再開発プロジェクト「麻布台ヒルズ」と「虎ノ門ヒルズ(ステーションタワー)」が開業3年を迎え、軌道に乗ったのを機に考えを固めたという。
 後任には、六本木ヒルズの再開発事業やタウンマネジメントの立ち上げなどで長年苦楽を共にしてきた向後氏に託すことを決めた。「森ビルの理念や哲学をよく理解し、次の森ビルをつくっていくリーダーにふさわしい」と評価した。
 新社長の向後康弘氏(こうご・やすひろ)は1991年森ビルに入社。六本木ヒルズの現場に配属され、2003年の開業後は辻氏が立ち上げたタウンマネジメントチームに加わった。その後、タウンマネジメント事業部長、都市開発本部計画統括部、経営企画部の部長を経て19年執行役員。24年常務執行役員、25年6月から取締役常務執行役員で都市開発事業部計画企画部統括部長などを兼任。信条は「和而不同」。趣味は山登りと映画鑑賞。慶応大経済学部卒。東京都出身、58歳。
 会見で向後氏は、「入社してから30年以上、辻社長の背中を見て『都市づくり』を学んできた。その中で、辻社長の、都市の全体像から細部に至るまでこだわり抜き、決して妥協しない姿や、さまざまな才能や良いモノを選び抜くセンスと、それらを積極的に取り入れる貪欲さを目の当たりにしてきた。そしてすべてが街のクオリティや豊かさにつながっていくことを、身をもって体験し、都市に対する志や、情熱、姿勢の大切さを学んできた」とこれまでをふり返った。
 「次の社長に」と言われたのは4月に入ってすぐ。「『森ビルらしさ』を将来につなげてほしいという思いを伝えられて覚悟を決めた」。社長を引き継ぐにあたって、最も大切にしたいことは、「森ビルらしい都市づくりを追求し続けることに尽きる」と。そのために「何よりも重要なのは『人』。当社には都市づくりが好きな人たちが集まり、多彩な才能を持った人がたくさんいる。こうした社員一人ひとりが、都市づくりへの情熱や能力をいかんなく発揮して、さまざまな挑戦を通じて成長していく、そんな会社であり続けたい」と抱負を述べた。
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