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内閣府 「国土強靱化計画26」を決定/実施中期計画が始動5カ年で20兆円強めど

内閣府 「国土強靱化計画26」を決定/実施中期計画が始動5カ年で20兆円強めど

  • 2026.07.13
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 内閣府は7月3日、国土強靱化推進本部(本部長=高市内閣総理大臣)を持ち回りで開き「国土強靱化年次計画2026」を決定した。26年度の国土強靱化の取り組みとして、施策グループ推進のための施策の充実・強化に向けて5つの国土強靱化政策の展開方向を提示した。具体的には、(1)防災インフラの整備、(2)ライフラインの強靱化、(3)デジタル等新技術の活用、(4)官民連携強化、(5)地域防災力の強化だ。また405施策、883指標を設定してPDCAサイクルの強化を図るほか、巨大地震の防災対策推進区域等によるKPIの進ちょく状況の取りまとめを行う。

初年度事業は4・1兆円
 同計画の大きな柱となるのが、25年6月に策定された「第1次国土強靱化実施中期計画」の推進。同実施中期計画では、「推進が特に必要となる施策」の事業規模について、26年度~30年度までの5年間でおおむね20兆円強程度をめどと定めている。今後の資材価格や人件費高騰等の影響は予算編成過程で適切に反映することとしている。
 初年度の26年度分については、事業規模として約4兆1000億円(うち国費約1兆9000億円)を確保した。初年度分の事業規模と国費の内訳は、まず「国民の生命と財産を守る防災インフラの整備」として事業規模のめどは約5兆8000億円程度に対し、初年度分の事業規模は約1兆1000億円、うち国費は約7000億円。
 次に「経済発展の基盤となる交通・通信・エネルギーなどのライフラインの強靱化」では、事業規模のめどが約10兆6000億円、初年度分の事業規模は約2兆円、うち国費は約7000億円。
 3つ目の「デジタル等新技術の活用による国土強靱化施策の高度化」は、事業規模のめどは約3000億円に対し、初年度分の事業規模は約1000億円、うち国費は約1000億円。
 4つ目は「災害時の事業継続性確保を始めとした官民連携強化」で、事業規模のめどは約1兆8000億円、初年度分の事業規模が約4000億円、うち国費は約1000億円。
 5つ目として「地域防災力の一層の強化」は、事業規模のめどが約1兆8000億円に対し、初年度分の事業規模は約4000億円、うち国費は約2000億円となる。
 実施中期計画の実施に当たっては、施策間連携の強化によって実効性を確保していく。具体的な取り組みとして、国土交通省の「地域インフラ群再生戦略マネジメント」や道路と上下水道との連携など、幅広い分野で広域連携・分野間連携を行い施設の維持管理・更新を実施する。また、汚水処理施設に関する集合処理と個別処理の最適化など、地域特性に応じて自立分散型システムを導入する。
 そのほか、災害時に活用可能な車両の登録制度など「フェーズフリー」の取り組みを推進する。大規模地震による被害を軽減するため、住宅所有者の行動変容を促す積極的な普及啓発とともに、耐震改修の低コスト化に向けた検討を実施する。 
 同計画では、事前に備えるべき目標に対応する35の各施策グループの推進方針と主要施策を定めている。主な例として不動産・建築・インフラに関連する主要施策は「あらゆる自然災害に対し、直接死を最大限防ぐ」「救助・救急、医療活動が迅速に行われるとともに、関連死を最大限防ぐ」「経済活動を機能不全に陥らせない」「ライフライン、燃料供給施設、交通ネットワーク等の被害を最小限にとどめ早期復旧させる」「社会・経済が迅速かつ従前より強靭な姿で復興できる条件を整備する」などとした。

加速化対策の実施結果
 同計画内では「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の実施結果(事業費ベース)を公表した。事業規模の最終および国費の最終はいずれも25年度時点のものとなる。結果に対する内容では「激甚化する風水害や切迫する大規模地震等への対策」に(閣議決定時の)事業規模の約12兆3000億円、事業規模(最終)は約12兆7000億円、うち国費(最終)は約6兆1000億円。
 「予防保全型インフラメンテナンスへの転換に向けた老朽化対策」は、事業規模のめどが約2兆7000億円、事業規模は約2兆6000億円、うち国費は約1兆6000億円。「国土強靱化に関する施策を効率的に進めるためのデジタル化等の推進」は、事業規模のめどは約2000億円、事業規模は約3000億円、うち国費は約3000億円。合計は事業規模のめどが約15兆円、事業規模は約15兆6000億円、うち国費は約8兆円となった。なお、国土強靭化緊急対応枠(国費6000億円、事業費9392億円)を含む。
 一方で、24年能登半島地震等の教訓を踏まえ緊急に対処すべき経費としての緊急防災枠(国費2500億円、事業費3691億円)は含まれていない。  KPIに基づく目標達成状況の達成状況としては、161施策のうち約6割が「達成済み(見込み)」となった。「おおむね達成(KPI達成率が95%以上、計画期間後短期間で達成見込み等)」を含めれば約7割を占める。
 「達成困難」のうちKPI達成率が50%以上の施策を含めると全体の8割超となる。「達成困難」となった理由としては当初の想定と実際の現地状況との違い、資機材確保の困難性や施工業者確保の遅延、KPIの分母である施策実施対象の拡大などが挙げられている。 
 予算執行状況については、24年度決算完了時点のデータとして、20年度補正の執行率が95・7%、21年度補正が97・4%、22年度補正が97・6%。22年度補正は予算額約1兆5300億円に対し、支出済額は約1兆5000億円(執行率97・6%)だった。
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