スタンダード&プアーズ/08年1-3月期の日本の証券化市場の格付け実績等を発表
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2008.04.18
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スタンダード&プアーズ(S&P)は4月18日、2008年1-3月期の日本の証券化市場における格付け実績や傾向をまとめたリポートを発表した。S&Pのストラクチャード・ファイナンス部が同四半期に日本国内で格付けした証券化商品(クレジットデリバティブのみで債券や受益権の発行を伴わない商品は金額から除外)の格付け総額は前年同期比35.8%減の1兆1136億円だった。同四半期中の格付け件数は合計で35件と、同3割程度減少した。
米国でサブプライムローンを裏付け資産とする住宅ローン担保証券(RMBS)や、これらRMBSを組み入れた債務担保証券(CDO)のパフォーマンスが悪化し、価格が下落している。それに伴って金融機関の業績も大幅に悪化しており、世界的な金融不安に発展している。特に08年1-3月期は、資産担保証券(ABS)や商業用不動産担保証券(CMBS)に対する格付け金額が、前年同期の半分程度に落ち込んだほか、RMBSも前年同期水準を3割程度下回った。一方、CDOは、国の政府系機関に対する貸し付け債権の証券化が2月にスタートしたため、今四半期の格付け実績は前年同期を上回った。
米国でサブプライムローンを裏付け資産とする住宅ローン担保証券(RMBS)や、これらRMBSを組み入れた債務担保証券(CDO)のパフォーマンスが悪化し、価格が下落している。それに伴って金融機関の業績も大幅に悪化しており、世界的な金融不安に発展している。特に08年1-3月期は、資産担保証券(ABS)や商業用不動産担保証券(CMBS)に対する格付け金額が、前年同期の半分程度に落ち込んだほか、RMBSも前年同期水準を3割程度下回った。一方、CDOは、国の政府系機関に対する貸し付け債権の証券化が2月にスタートしたため、今四半期の格付け実績は前年同期を上回った。