三菱地所／本社に日本初の天井輻射空調導入、環境実証開始

　三菱地所は、本社の「大手町ビル」の一部を低炭素型オフィスに改修した。既存稼働ビルの省エネ化に対応する試みだ。日本で初めて「ハイブリッド型天井輻射空調システム」を導入したほか、天井のアンビエント照明と机上で個別に調整できるタスク照明を併用した照明システムを使い、二酸化炭素（ＣＯ2）排出量削減などを１年間かけて実証する。



　スイスのＭＷＨバコールエアＡＧが開発した天井輻射パネルと建物躯体への冷蓄熱を複合した空調システム。室内温度を均一に調整し、体感温度に直接働きかける効果があり、従来型の空調と比べて約２度の差があるという。消費電力も従来型の４分の１の削減が見込める。躯体への冷蓄熱には深夜電力を活用するため、電力使用の標準化にも貢献するほか、音がなく、風や冷房による冷えといった不快感を解消したのが特徴だ。