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入居者対象の会員組織を発足/富士建設工業

  • 2010.07.27
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 埼玉県と東京都内で賃貸住宅3500戸をサブリースする富士建設工業(埼玉県所沢市、井上宏一社長)は、自社管理物件の入居者約5000人を対象とする会員組織をこのほど発足した。地域の飲食店や美容院と提携し、会員限定の優待サービスを提供するほか、長期入居者にはプレゼントを贈呈するなどソフト面からのテナント・リテンションを強化する。



 会員組織の名称は「98CLUB(キューハチクラブ)」。4月から管理物件の入居率が98%とほぼ満室状態が続いていることがネーミングの由来。これまで自社施工による建物や管理の質を高めることで入居者満足につなげてきた同社だが、今後は会員組織を通じた入居後の生活サポートを始めとする〝柔らかい〟サービスでも囲い込みを図っていく。



 まずは自社で保有する複数の商業ビルに入居している飲食店や美容院、マッサージ店などのテナント30社と提携した。テナントにとっては会員優待をきっかけに新たな顧客層を呼び込めるというメリットがある。同社と付き合いのあるテナントはあと100社程度あるといい、順次参加を呼びかけるとともに将来的にはその他の飲食店などにも協力を求める。



 同社では「98CLUB」の発足にあたり、自社管理物件に10年以上住んでいる130人の入居者に対し感謝状とプレゼントを進呈した。これを期に今後も同様のサービスを続ける方針で、このほかにも入居後のケアが十分でない他の賃貸物件との差別化に向けさまざまな企画を考えていくとしている。
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