お電話でもお問い合わせを受け付けています 受付時間 平日 10:00~17:30

TEL03-6721-1338

住友不動産/セミオーダーマンションに本腰、首都圏2000戸供給へ

  • 2012.01.31
  • お気に入り
 住友不動産は、自社が開発する分譲マンションのセミオーダー化に本格的に取り組む。消費者の住まいに関するこだわりが日々強まることに対応するもので、「カスタムオーダーマンション」として東京23区と首都圏の新築マンションに原則採用する。同社は首都圏で約3000戸強を供給しているが、このうち1000~2000戸に導入したい考え。業界内でセミオーダー化の試みは少なくないが、通常は竣工までの対応など強い制約のもとで行われ、供給規模も非常に限定的。千戸単位に導入するのは極めてめずらしい。



 今回、同社では室内設計のセミオーダー化をコンセプトにし、従来にはなかったキッチンやバスルームといった水回りの位置が異なる間取りを選択することができるほか、建物が竣工してから6カ月以内であれば好みの間取りやインテリアカラーを無償で選択できるのが特徴。一つの住戸で選択できる室内設計は最大13種類を用意する。ただ、完成後も間取りの変更は可能だが水回りは固定化した上での対応になり、引き渡し後は対応しない。6カ月以降に売れ残った住戸ついては、「すでに入居者がいる中でいつまでも室内工事終わっていない状態にしておくことができないため、考えられるベストな間取りで仕上げ発売する」(同社)という。



 代表取締役専務執行役員でマンション事業本部長の小林正人氏は、「企業秘密だが階高を上げることなく、価格に転嫁もせずに供給できる仕組みを整えた」と大量供給を実現する商品化と自信を見せる。「シティテラス西荻窪」(総戸数143戸)を皮切りに都内6物件で導入を開始する。
TOP