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不動産流通推進センター/価格査定RC戸建て版販売、売り値を簡単算出

  • 2019.08.28
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不動産流通推進センターは8月26日、RC造の戸建住宅に対応した「価格査定マニュアル」の販売を始めた。インターネットからアクセスする不動産ソフト。これまで住宅地やマンション、木造・ツーバイフォーの戸建て向けを提供してきたが、RC造の戸建てストックも増えていることに対応する。

売り主の協力によりヒアリングした内容に加えて、査定する不動産会社の目視データ、記録書類・証明書類といった内容を入力することで査定価格を自動算出し、不動産会社が売り主に目安の売り値を提示しやすくする。新築・投資用・欠陥・豪邸の戸建住宅は対象外。

入力項目は、①建物の状況②管理③建物の管理状態④スケルトン(構造部)の判定⑤インフィルの判定⑥その他の付加価値項目の判定⑦目視による建物の現況評価⑧流通性――となる。原価法を使って査定する。建物と同等の建物を査定時に新築した場合にいくらで建築でき、その価格がどの程度現存しているかを基本に、その価格に査定価格が持つ性能や付加価値などを加えて査定価格を算出する。

基礎・躯体や屋根、外壁、屋根防水、外壁塗装のスケルトン部分や外部・内部の建具、内装仕上げ、台所、浴室・洗面・トイレの水回り、給排水・急騰設備、照明・電気のインフィル部分などをグレードで判定。減価率の範囲から劣化度を0~6の7段階で示す。劣化度が4と5だと価格査定には専門家の診断が必要となり、6では価格査定の対象外と表示される。築50年以上は専門家のチェックが欠かせず、問題がなければ査定が可能となる。

価格査定マニュアルの販売価格は新規利用で年間3000円(税抜き)だが、全国宅地建物取引業協会連合会や全日本不動産協会など流通業界4団体の会員は初年度500円割引で対応する。継続利用すると年2000円(同)で提供。利用が一度途切れてしまうと新規の扱いとなる。利用回数に制限はなく1つのIDで複数人が使える。

同センターでは、RC造の戸建住宅の多い沖縄県での利用を見込んでおり、直近の契約数5600件の上積みに期待する。
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