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旭化成G 成長重点事業の「海外住宅」/厳選投資で効率的な運営/北米・豪州の今後に期待

旭化成G 成長重点事業の「海外住宅」/厳選投資で効率的な運営/北米・豪州の今後に期待

  • 2026.01.19
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旭化成の工藤幸四郎社長

旭化成の川畑文俊副社長

 旭化成グループは、24年度に過去最高益2119億円を記録。27年度には営業利益目標2700億円(中期経営計画)の達成を目指す。その目標達成に向けて成長ドライバーとして4つの重点成長事業(医薬、クリティカルケア、海外住宅、エレクトロニクス)を掲げており、現在の進ちょくなどについて説明した。
 現在、中期経営計画の1年目が経とうとしている。海外住宅が目標に比べ遅れが出ているが、それ以外は計画どおりかそれ以上で推移しており、工藤幸四郎社長は「27年度の目標は、今の段階では間違いなく達成できるレベル」とした。
 海外住宅については、川畑文俊副社長(旭化成ホームズ代表取締役会長)が説明した。
 「『海外事業における厳選した投資実行』として、17年度に豪州でのM&Aから始め、23年度までに累計1000億円を投資した。24年度までのリターンは、累計売上高で9000億円以上、累計営業利益は400億円以上を上げた」
 「厳選した投資実行」として行った効率的な事業運営については、大手ハウスメーカーと比較した=表。「19年度から24年度の投資累計額は2000億円と大手3社と比較すると規模は小さいが、売り上げ成長は193%、営業利益成長は12%で、他社と比べても負けない効率で実施できている」と話した。
 同社が進出しているのは北米と豪州。北米では、ビルダーから発注を受け施工部分で拡大していくサブコントラクターとして事業を進め、豪州では住宅ビルダーとして進出している。豪州では鉄骨サプライヤーも買収し垂直統合する形で売り上げとコストダウンが図れるビジネスモデルをとっている。
 海外事業は、22年度から24年度までは営業利益は順調に推移したが、25年度は北米の需要回復が遅れ、減益の見込みとなった。しかし、豪州については「一時の悪い状態から抜け出して、ほぼ中計の予定通りのラインが見えてきた」という。
 それぞれの市場については次のように語った。 「北米では大手住宅ビルダーが配管や基礎、躯体などを分離発注してそれをトータルで管理するやり方をしており、工期が長くなっている。当社は配管から電気までの5工程をすべて請け負うことで、工期を半分にするサービスをアリゾナ州で整えた」。
 「北米の住宅市場は、悪くなった後は必ず大きく伸びる。日本の場合は住宅着工戸数が落ちると復活しないが、アメリカはまだ、家が足りていない、人口が増えている状態なので、経済がある程度戻れば、確実に回復するのが歴史からも見てとれる」と話し、準備を進めている。
 「豪州は厳しい時期が続いたが、金利が下がり始めたことを踏まえて良くなってきた。移民を中心に人口が増えてきており、国としても24年半ば以降、5年間で120万戸を新設する目標を掲げており、追い風が吹く」と期待を寄せた。
 旭化成ホームズは、増収増益が続き、25年度も売上高は最高更新の見通しで、営業利益はほぼ横ばいの見込みだ。27年度の営業利益は全体で1200億円を、海外住宅事業の営業利益では330億円(24年度から207億円増)を目指している。
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