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丸の内「災害ダッシュボード」に新機能/診療所・調剤薬局とも連携/負傷者の拠点病院移送など実証/三菱地所

丸の内「災害ダッシュボード」に新機能/診療所・調剤薬局とも連携/負傷者の拠点病院移送など実証/三菱地所

  • 2026.02.16
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実証実験の説明会の風景

 三菱地所は、東京・丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)での防災の取り組みとして、24年1月に「災害ダッシュボード」を活用した情報連携に関する協定を千代田区と締結し、機能充実と実装を推進してきた。25年8月から26年2月までの7カ月間、診療所などの情報発信に関する新機能を試行するとともに、災害による負傷者を災害拠点病院に移送するまでの訓練形式の実証実験(Beta25)を実施した。
 災害ダッシュボードは、災害時の情報共有や避難者・帰宅困難者向けの情報収集・発信を行う情報連携プラットフォーム。丸の内で先行実装した機能は24年2月から実運用を開始。25年7月30日の「カムチャツカ半島付近を震源とする地震」では、千代田区が実施した帰宅困難者等一時受入施設の開設要請の際に初めて実働した。そして今回、新機能として診療所・調剤薬局の情報発信機能を追加した。
 実証実験Beta25では、“災害拠点病院等がない空白地帯”という社会課題の解決を目的に、丸の内エリア周辺の診療所や調剤薬局の協力のもと、災害ダッシュボードの新機能を活用して、負傷者の発生から重篤者が災害拠点病院に移送されるまでの関係者連携を、一気通貫の訓練形式で行ったという。
 災害発生時を想定した場面では、エリア周辺の診療所・調剤薬局が災害ダッシュボード上で開設情報を発信し、被災者役は鉄道駅に掲示した二次元バーコードから情報を取得。付近の診療所等の開設状況をタイムリーに知らせることで、被災者は円滑に救護を受けることができるほか、診療所等への移送が促されることで一時滞在施設の負担軽減にもつながった。次いで、診療所等でトリアージ・応急救護を受けた中等症以上の負傷者役を、エリア外の災害拠点病院に移送。実証実験では、災害時緊急輸送バス連携協定に基づいた緊急輸送バスを活用した。
 同社によると、防災に関わるステークホルダーは多岐にわたり、災害発生から病院搬送までの実証実験・訓練にそろって参加するには、公共交通機関・病院・診療所などの負担が大きいため、各実証実験をパートごとにつなぎ、映像化によって全体をつなげて一気通貫で理解、記録化できるように工夫したという。この映像を関係者で共有し、エリア防災の知見の底上げを図っていく考えだ。
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