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東京、大阪は「需給ひっ迫」/第1四半期オフィス市場 福岡は大量供給期へ/JLL

東京、大阪は「需給ひっ迫」/第1四半期オフィス市場 福岡は大量供給期へ/JLL

  • 2026.05.11
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需給の推移(東京)

需給の推移(大阪)

需給の推移(福岡)

 ジョーンズラングラサール(JLL、東京本社、東京都千代田区、河西利信社長)の第1四半期オフィスマーケットによると、東京、大阪、福岡の各都市でグレードAオフィスの賃料が上昇を見せた。東京が6年ぶりに坪単価4万円台を回復し、大阪では2003年の調査開始以来最高となる前年比13%超の上昇率を記録した。

■東京/6年ぶり「4万円台」へ
 東京のグレードAオフィス市場は堅調に推移し、新規需要は6万9000坪に達し、前期(3万8000坪)から大幅に拡大した。製造業やIT業、プロフェッショナルサービス業を中心とした「オフィス回帰」が背景にある。
 今期は「トフロム八重洲タワー」(東京都中央区、地上51階建て、貸床面積3万1300坪)、「TAKANAWA GATEWAY CITY THE LINKPILLAR2」(同港区、地上31階建て、貸床面積2万6900坪)、「住友芝公園ビル」(同港区、地上21階建て、貸床面積6200坪)、「表参道Grid Tower」(同港区、地上38階建て、貸床面積3300坪)の計4棟(貸床面積計6万7000坪)の大型供給があった一方で、空室率は0・7%と低水準を維持し実質的に「空室がない」状態が続いている。
 この需給ひっ迫を背景に、平均賃料は月額坪当たり4万247円(前年同期比13・2%上昇)となった。また、投資市場も活発でブルックフィールドによる電通本社ビルの取得(3000億円)といった超大型取引が象徴するように、投資意欲はおう盛。今後は人材不足による工期遅延の影響もあり、供給不足から賃料の上昇基調が続くと見込んでいる。

■大阪、上昇率13・9%は調査開始以来最高値/「坪4万円超え」
 大阪市場は、かつてない上昇局面を迎えている。第1四半期の賃料は2万7104円(前年同期比13・9%上昇)。上昇率は、調査開始以来の最高値を更新した。特に市内の「トップレント(最高賃料)」が坪4万円を超えている。
 需要の主な要因は「人材確保」にある。大企業から中堅・中小企業に至るまで、優秀な人材を惹きつけるための環境改善を目的に、淀屋橋や梅田エリアのグレードAオフィスへ移転する動きが加速している。当期は新規供給がゼロだったこともあり、空室率は2・2%まで低下した。
 特に前期竣工した「淀屋橋ゲートタワー」の空室消化が順調に進み、今後は大型移転需要が「潜在化(供給不足で表面化しない)」する懸念もある。7月には「本町4丁目プロジェクト」(大阪府中央区、延べ床面積約1万3800坪)の竣工が控えている。

■福岡/賃料は過去最高水準も、供給増で空室率は上昇含み
 「天神ビッグバン」などで活発な福岡市場。賃料は2万3276円(前年同期比9・5%上昇)と、新築・築浅ビルが全体をけん引して上昇を続けている。
 今期は博多駅周辺エリアで2年ぶりとなる大型供給「西日本シティビル」(福岡県博多区、地上14階建て、延べ床面積約2万2900坪)が竣工。WeWorkの入居決定など、リーシングは概ね順調だ。
 需要の質には変化の兆しも見られ、新たなワークプレイス構築への意欲は依然として高いものの、建築コスト高騰に伴う移転費用増によって、慎重姿勢を示すテナントが出始めている。
 今後の焦点は「大量供給の消化」。6月には「天神ビジネスセンターⅡ」(同中央区、延べ床面積約1万9000坪)の竣工を控え、26年の新規供給面積は近年で最大水準の約1万6000坪を見込む。年末にかけて空室率は一時的に6・7%まで上昇すると予想している。高額賃料の新築ビルが平均を押し上げるため、通年の賃料予測は5・0%前後の上昇と、強気な見通しが維持されている。
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