お電話でもお問い合わせを受け付けています 受付時間 平日 10:00~17:30

TEL03-6721-1338

急変する不動産市場/国内外の経営戦略と富裕層対応/リスト、北見尚之社長に聞く

急変する不動産市場/国内外の経営戦略と富裕層対応/リスト、北見尚之社長に聞く

  • 2026.09.14
  • お気に入り
 リスト(神奈川県横浜市)がライセンスを保有する「サザビーズ インターナショナル リアルティ」は、世界86カ国、約2万6000人のエージェントを擁する。同社は日本、ハワイ(オアフ島)、香港、タイ、シンガポールのライセンスを保有して事業を展開。顧客割合は日本人が7割、外国人は3割を占め、シームレスなクロスボーダー取引を行っている。ハワイでは「現地のローカルエージェント約50人によって事業を行っている」と話す、同社社長の北見尚之氏に話を聞いた。

 〈仕入れ・開発方針と事業展開〉
 建築コスト高騰について北見社長は、労働基準法の変更による工期延伸と人件費上昇の重なりを指摘する。同社は、横浜市や東京都内の戸建てでは直営の職人内製化や自社の一級建築士事務所による精査を行い、コスト調整を図っている。神奈川県での一般向け分譲マンション供給が難化する中、付加価値を付けた高級建売住宅に重点を置く。都内の一等地で前年に販売した数十億円の物件は決済が完了した。一次取得者向けの4000万~5000万円台の戸建て開発に加え、アッパーミドル層や1億~2億円規模の別荘用・居住用戸建ての開発も進めている。首都圏やリゾートでの仲介・デベロップメント事業は富裕層向けに特化し、東京都城南エリア・神奈川県内での一般向け事業との棲み分けを図る。

 〈DX推進と経営哲学〉
 営業面では英語や中国語等多言語対応可能な人材を多くそろえ、1人当たりの営業効率向上を目指し、顧客ニーズに適した物件を提案するAIシステムの開発を計画している。契約業務では東京エリアを中心に電子契約化が進んでいる。
 仲介業務の哲学として北見社長は「セカンドマーケットが存在するものしか紹介しない」方針を徹底するとともに、満足を超えた感動を提供するため、相続対策、賃貸物件、リゾート需要にも対応する体制を整えている。次世代の経営者に対しては「儲けることよりも顧客のためになることを行うことが、業界のレベルアップにつながる」と語った。

北見尚之氏

TOP