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JLL「福岡市場にフィンテック集積の萌芽」/開発・運用など実務機能中心に

  • 2026.09.14
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 JLLの「福岡オフィス市場におけるフィンテック集積の萌芽」(9月発行)によると、福岡市がフィンテック分野に注力している背景には、政府が推進する国際金融センター構想の下、金融・資産運用特区の対象地域として、地域経済の活性化につなげる事を目的としている。
 特区制度を活用した創業支援や規制緩和を進めるとともに、福岡県、福岡市、経済界などが連携する「TEAMFUKUOKA」を通じて企業誘致に取り組んでいる。札幌市、東京都、大阪市などの他の対象地域と比べてスタートアップの誘致・集積を重点施策として掲げ、アジアのゲートウェイという地理的優位性を生かし、九州全域でスタートアップや成長産業の創出・育成を目指している。 
 調査によると、20年以降竣工のグレードAビル13棟による入居企業301社のうち、フィンテック企業(決済・カード・ネット証券・会計など)は10社で、構成比は3・3%にとどまった。
 一方、使用面積ベースでは、13棟合計約7万9000坪の貸床面積のうち約7000坪(8・9%)を使用し、卸売業・小売業の約6000坪を上回る存在感を示した。
 フィンテック関連企業を(1)フィンテック(A)、(2)フィンテックインフラ企業(B)、(3)デジタル金融サービス業(C)、(4)金融機関(D)の4区分に分類すると、使用面積は金融機関が約1万坪で最も大きく、次いでインフラ企業が約8300坪となった。
 4区分を合わせた使用面積は合計約2万6000坪に達し、対象オフィスの貸床面積の約3割を占めている。
 立地構造は、関連企業が集積する「天神・赤坂・薬院エリア」と、インフラを担う企業が集積する「博多駅エリア」の二極構造となっている。  賃料面では、26年第2四半期の平均賃料が月額坪当たり2万3852円だったのに対し、フィンテック企業入居ビルは2万5000円と市場平均を約1100円上回った。 
 なお、対象企業72社のうち本社機能を有する企業は7社(10%)にとどまり、開発・運用・営業などの実務機能の立地が中心であると分析している。
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