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兼松日産農林/住宅地盤補強で新工法、10月初旬から受注開始

  • 2009.08.20
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 兼松日産農林は木杭を使った「環境パイル工法」(環境負荷軽減型地盤補強工法)を開発し、10月初旬から受注を開始する。1月当たり2000本を生産ラインに乗せて初年度に600棟、2年度目からは3000棟(1万本/月)の受注を見込んでいる。



 従来の木杭を用いた技術には腐朽やシロアリなど耐久性に懸念があり、支持力係数が明確でなく経験則にそった杭配置をしていた。今回の技術では、円柱状の木材を圧入専用重機で地盤中に無回転で打ち込み、これを地盤補強材(杭材)として利用するもので、円柱状に整形した木材には仙台の自社工場で防腐・防蟻処理を施して耐久性を高め、載荷試験結果に基づいた設計に必要な支持力係数を設定する。地下水位変動の平均水面(常水面以浅)においての利用が可能となるようJAS認定品もしくはAQ認定品の防腐・防蟻処理をした木製補強材を用いる。木材を利用した地盤補強材としての性能証明を業界で初めて取得した。



 自然材を地盤補強材として利用することで環境負荷の軽減が図られ、同工法を採用することで1棟あたり約9トンの二酸化炭素(CO2)が削減できるとし、環境省と林野庁が取り組んでいるカーボンオフセットプロジェクトへの申請を予定している。

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