お電話でもお問い合わせを受け付けています 受付時間 平日 10:00~17:30

TEL03-6721-1338

コスモスイニシア/事業再生ADR成立、今期業績予想は純損益254億円の黒字

  • 2009.09.29
  • お気に入り
 経営再建中のコスモスイニシアは28日、大和ハウス工業との業務提携などを柱とする事業再生計画が、同日の債権者会議で同意を得たと発表した。これにより「事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)」が成立した。



 事業再生計画は、(1)事業の選択と集中(2)住宅分譲事業の縮小(3)コスト削減――の三つが柱。選択と集中では新築マンションや戸建住宅販売のほか、資金需要の少ない不動産仲介業・賃貸事業に経営資源を集中する。投資用不動産の開発からは撤退する。海外事業からも撤退し、連結子会社のコスモスオーストラリアの売却も検討する。



 住宅分譲のダウンサイジングは、エリア特性を見極めて一次取得者をメーンターゲットに据え、中規模マンション開発を中心に展開し、早期販売・早期完売を目指す。戸建販売でもミドルアッパー層を中心に、東京30km圏内で展開する。コスト削減では、今年7月に首都圏3支社を東京・内幸町のオフィスに集約し、組織再編したことでオフィス賃料削減や組織の効率化に取り組んでいる。

 

 同日、2010年3月期の連結業績予想も公表した。売上高は前期比9.2%減の1740億円、営業損益は59億円の赤字(前期182億0700万円の赤字)、純損益は254億円の黒字(同880億8800万円の赤字)を見込んでいる。 

TOP