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季節や時間によって角度を自動調整するブラインドシャッターを開発 トヨタ自動車・トヨタホーム・アイシン精機

  • 2009.09.29
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 面倒なブラインドシャッターの開閉を自動制御して、暑い夏は風を取り入れ、冬は暖かな日差しを取り入れるブラインドシャッターをトヨタ自動車とトヨタホーム、アイシン精機が共同開発した。防犯ブラインドシャッター「日射制御エアリーガード」は時間や方位、地域によってブラインドの角度を自動制御する「国内初のブラインドシャッター」(同社)だ。10月からトヨタホームの鉄骨軸組商品「エスパシオ」シリーズに採用し、1月からはユニット住宅「シンセ」シリーズにも採用する。



 カレンダーや立地、16方位の設置方向、時間情報を入力すると本体に内蔵したコンピューターが太陽の位置を計算し、ブラインドの角度を自動で切り替える。



 春と秋には室内の温度センサーが可動。室温が23度で一定に保たれるように自動調整する。夏は日射の遮へいと取り込みのバランスを取りながら、窓から風を取り込んで室温上昇を抑える。また、夏の日没後には「防犯・通風モード」として、上部3枚のブラインドだけ開いて、防犯効果と外部の空気取り入れを両立する。タイマー設定で開閉する機能もあり、起床時刻に合わせてブラインドを開けて朝日を取り込みながら目覚めることができる。



 同商品を採用することで、冷房費の節約、環境貢献にもつながる。9月に室温28度以上で冷房をつける設定で、エアリーガードを設置した場合としない場合を比較。設置しない場合は冷房時間が21時間に達したのに対して、設置した場合は6時間で済んだ。年間で光熱費を2万800円軽減、CO2排出量を342kg削減する試算だ。



 価格は26万2800円から。1棟に1~2窓設置を想定し、年間で1200台の販売を見込んでいる。当面はトヨタホームの新築住宅が対象。外販やリフォーム対応については今後の検討課題とした。
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