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カーシェア・ジャパン/セルリアンタワーに電気自動車サービス開始

  • 2009.10.01
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 三井物産100%出資会社のカーシェアリング・ジャパン(=CSJ、東京都渋谷区、鈴木大山社長)と東京急行鉄道は9月末から、東急セルリアンタワーが運営するセルリアンタワーに急速充電器を設置して電気自動車(EV)のカーシェアリングサービスを始めた。法人や自治体向けの印象が強い電気自動車を導入することで、個人が利用できる機会を本格的に創出した。セルリアンタワータワーやセルリアンタワー東急ホテルの来訪者にサービスを提供する。



 導入するEVは、富士重工業製の「スバル プラグイン ステラ」。急速充電器を活用すると、バッテリー容量の80%までを15分で充電でき、この場合の走行距離は70kmになる。「5年・10万kmがバッテリーの耐用年数」(富士重工業)。三井物産は、自動車不況や環境面などから車社会のトレンドの変化を受け、総合商社が得意としないBtoCビジネスに取り組んだとしている。



 CSJが展開しているカーシェアビジネスでは、9月30日現在で67台を保有している。早期に100台を達成し5年以内1000台を目標に掲げ、会員は2万人獲得を目指す。現状、利用者の70~80%が個人であるため、法人利用の引き上げに注力し採算が採りやすい環境も目指す。また、鈴木大山社長は、拠点増の戦略として不動産会社との提携を進める考え。「いま中堅デベロッパーと新築マンションへのカーシェア導入を予定しており、早ければ10月中に発表する」と話す。これまで新築・賃貸マンションを手がけるデベロッパーからの引き合いが多いことを受け、居住者にリーズナブルに利便性が高いサービスを受けることができればマンション資産価値の面からもプラスに働くと見ている。



 カーシェア市場の規模は2012年末までに1万台前後と見られている。

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